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「きらりの旅日記」

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ほしのきらり。

ほしのきらり。

カテゴリ

2017.08.21
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カテゴリ:美術館・博物館
14世紀のイタリア・シエナの画家「ピエトロ・ロレンツェッティ」の弟「アンブロージョ・ロレンツェッティ」は、 兄よりも有名なのだそうです~♪


アンブロージョ・ロレンツェッティ(弟)・・・とは?


アンブロージョ・ロレンツェッティ
 Ambrogio   Lorenzetti  

1290-1348頃

イタリア   ゴシック期 シエナ派

1317年から1348年にかけて

シエナ派を代表する14世紀に活躍した画家

兄は、画家のピエトロ・ロレンツェッティ

画業の功績的には、兄よりもこの弟の方が名を残している。


シエナを中心にフィレンツェにも活躍場所を広げる。

その画風はシエナ的な要素と、

フィレンツェ的な要素を結び付け、

遠近法に対して極めて独創的な表現をおこない、

数多くの制作を手がけた。

1348年6月9日の遺書から、

兄とともにペストで死去したと考えられる。


最も古い日付の作品は

『即位した聖母子』1319年

サン・カシャーノ、司教区博物館だが、

彼の名前がはじめて文書に現れるのは、

1321年のフィレンツェにおいてである。

シエナ共和国で数年過ごした後、

その地に戻ってきたと記されている。



シエナのプブリコ宮殿(現シエナ市役所)の「九頭の間」

「平和の間」ともいうフレスコ壁画は、

初期ルネサンスの世俗的絵画の傑作の一つである。

「九頭」とは・・・?

共和国を統治するギルドや豪商たちの

寡頭政治会議のことである。

ここに描かれているのは、

まず『善政の寓意』という

寓意的有徳者の大会議を描いたもの 。

他の向かい合った2つの壁には、

『都市と田園における善政の効果』と

『悪政の寓意、および都市と田園におけるその効果』

がそれぞれ描かれている。

保存状態の大変良い

『都市と田園における善政の効果』には、

平和な中世郊外と田園地方での生活が無数に表され、

さながら絵で描いた百科事典のようである。

良く絵を見ると、

砂時計も描かれていて

それは砂時計の存在を示した最古の証拠でもある。

兄のピエトロ同様、

アンブロージョもペストで死んだと信じられている。

1348年のことである。

ジョルジョ・ヴァザーリは

その著書『画家・彫刻家・建築家列伝』の中に、

アンブロージョ・ロレンツェッティの伝記も含めている。


【代表作】

即位した聖母子(1319年)

サン・プロコロ教会のアルターピース(祭壇飾り)(1332年)

トゥールーズの聖ルイの聖位授与(1329年)フレスコ/シエナ、サン・フランチェスコ教会

ボンベイでのフランシスコ会士の殉教(1336年頃)フレスコ/シエナ、サン・フランチェスコ教会

サンタ・ペトロニラ教会のアルターピース(1340年代) 


『荘厳の聖母(マエスタ)』  

Maesta  1342年

155×206cm   Tempera  Municipio, Massa Marittima

1867年マッサ・マリッティマ市の

サンタゴスティーノ修道院で発見された、

アンブロージョ・ロレンツェッティが

同市のために制作したとされる祭壇画

『荘厳の聖母(マエスタ)』

画家は、生涯に荘厳の聖母を数点描いているが、

マッサ・マリッティマ市立美術館に所蔵される本作と、

シエナ市のサンタゴスティーノ聖堂に

置かれるものが特に良作とされている。

顔を寄せ合い、

互いに見つめ合う聖母子

この祭壇画『荘厳の聖母(マエスタ)』は、

当時の建築家ギベルディによって

マッサ・マリッティマ市のために

制作したとものだと伝えられている。

聖母子像の下で三段に分かれ

腰掛ける三人の人物は、

それぞれ上から

「慈愛」(赤段に座る人物)、

「希望」(緑段に座る人物)、

そして「信仰」(白段に座る人物)を表すとされている。 


兄ピエトロやシモーネ・マルティーニ同様

「ドゥッチョ工房」で学び

画家として活躍したのは共に

1310年から1340年代であった。

ジョットの新しい表現を正当に継承し

さらにそこに現実性や同時代性を与えようとした。


シエナでは、1260年の

「モンタペルティの戦い」以後

聖母マリアが熱心に信仰され

その結果として

大聖堂の祭壇画が盛んに作られた。

祭壇画は、いずれも物語場面を

中央パネルの主題として選択しているが

「神殿奉奉献」1310年代作は、

時代を先取りした先駆的な作品でありました。


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最終更新日  2017.08.21 00:00:37
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