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カテゴリ:美術館・博物館
街の名前は『ゲント』GENT・・・ケルト語で、合流点を示す「ガンタ」が語源だそうです。
「花の都」と呼ばれた東フランダースの州都であり、中世には・・・ 毛織物業で、繁栄を競ったブルージュとは、ライバルでありました。 『聖バーフ大聖堂』Sint-Baafskathedraal ![]() 聖バーフ大聖堂 Sint-Baafskathedraal・・・とは? ベルギー王国 フランデレン地域・東フランデレン州(Oost-Vlaanderen) 『ゲント』にあります。 蘭:Gent(ヘント) 仏:Gand(ガン) 英:Ghent(ゲント) 聖バーフ大聖堂は、ローマ・カトリック教会の教会です。 ブリュセルから・・・ ブルージュまでは、約1時間で その途中の ゲントは、列車で40分の駅であります。 今回の旅では、 最初は、一気に2都市を訪問しようと思いましたが それは、盛り沢山であり どうしても無理だと考え2日間通う事に致しました。 ゲントは・・・ 12世紀以来、 中世都市として発展をとげた歴史ある街であります。 その繁栄の基盤は、毛織物で得た利益を 多くの歴史的建造物にその繁栄を見ることができます。 ゲントの繁栄を象徴するものは・・・ 何と言っても『神秘の仔羊』とも呼ばれる 『ゲント祭壇画』であります ![]() 聖バーフ大聖堂は・・・ ゲント旧市内のほぼ中央にあり 大聖堂に所蔵されるこの作品は、 上下二層に分かれて、 全体は11枚の独立した絵画から構成されておりました ![]() ![]() 修復前(2004年撮影) 開閉可能な翼面には、 裏側にも絵が描かれております(合計19面となる)。 下層の中央には、 黙示録に述べられた『神秘の仔羊』 ![]() ![]() 諸聖人による神秘の仔羊の礼拝と 全人類の魂の救済を描いたこの作品は 主題的に観ても最後の審判との強い関連を思わせる。 なごみの光に満ちた静粛な世界が描きだされ 黙示録的な幻想からは、遠い印象を持ちました。 全体的な構成は、上下層が接合しているが どのような神学的背景に基づいて 祭壇画全体が構成されたかは、 明らかになっていないそうであります。 この祭壇画の額縁に銘文が残されており そこから、この作品が フーベルト・ファン・アイクによって着手し 1432年、 ヤン・ファン・アイクによって 完成されたことが知られている。 しかし・・・ この銘文自体が多くの仮説を生む原因ともなった。 それは・・・ この銘文はフーベルトを「古今並ぶことのない画家」と称し ヤンを「これに次ぐ画家」と評価しているからである。 ヤンにおいては、現存する作品も多く ブルゴーニュ公国の宮廷画家として その生涯もある程度は知られているものの フーベルトについては、 何ひとつ確実な事が知られていないのである。 それなのに 「古今並ぶことのない画家」 ![]() であるにしては・・・ 作品も記録も無いのは不思議であります。 ゲントの祭壇画には、解明されぬ疑問がいっぱいであり まさしく神秘でありますが・・・ この作品に観察される精緻な細部描写、 個々の事物に対するみずみずしい現実感覚 光りと大気まで描こうとする再現的写実の魅力は 誰にも否定することができないでしょう? 幾何学的な遠近法を拠り所として イタリアにおいて 近代美術が生まれようとしていた15世紀前半 フランドルの地でも『ゲント祭壇画』を源とする 北方美術の大きな流れが静かに始まっていたのであります。 「ゲント祭壇画」「神秘の子羊」が修復中!? 神秘の子羊は・・・ 600年前に聖バーフ大聖堂で初めて披露されたそうですが その後、パネル毎に分割され ナポレオンや ナチス・ドイツに渡り 盗難にあったりで大変な生い立ちを持っておりますが 何度も、残念な修復を重ねたために本来の姿とは、 全く違う事が・・・判明! 私が観たのは、残念な姿だったのであります。 2012年から「ゲント美術館」で修復がされておりました。 2018年6月、神秘の仔羊の修復は終わったそうですが・・・ 現在(2019年)は、どこにあるのか? ちょっと分かりませんね~ それは、私が出掛けて何処で観られるか? 解明してまいります。 聖バーフ大聖堂か? ゲント美術館か? さぁ~てどっちでしょうか? 噂に寄れば、神秘の仔羊は間違った修復作業に寄り厚塗りされ その絵の具をはがす事に時間がかかったそうであります。 現在の修復能力の進歩は、凄いですよね~ 15年前は、自由に写真撮影出来たのですが・・・ いまは、どうなのでしょうか? その辺りも生まれ変わった羊さんの 頭の部分をじっくり観察してまいります。 ベルギー旅に ![]() ![]() ![]() お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2019.04.14 00:10:11
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