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「きらりの旅日記」

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ほしのきらり。

ほしのきらり。

カテゴリ

2020.10.17
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カテゴリ:美術館・博物館
​​​​​​​​​​​​​​​カバネルの『ヴィーナス誕生』オルセー美術館で大きすぎてちょっと恥ずかしくなるほど美しいこの作品は、1863年5月15日の官展(サロン)で人々の目を奪いました目がハート


葉​​​マネ・サロンに落選し落選者展へ葉​​​


カバネルの代表作『ヴィーナス誕生』


​1863年のサロン「官展」で大成功を収めた作品です手書きハート

手書きハート手書きハート手書きハート手書きハート
アレクサンドル・カバネル
​Alexandre Cabanel​

1823年9月28日〜1889年1月23日(65歳没)​

フランス・アカデミー画家の頂点に君臨した

歴史画家、肖像画家、正確なデッサンに基づいた

甘美で官能性に溢れた裸婦や神話的女性像を手掛けて名声を博す。


手書きハート手書きハート手書きハート手書きハート
エドゥアール・マネ 

Eduard Manet

1832年1月23日〜1883年4月30日(51歳没)

印象派の先駆的画家。

筆跡を感じさせる流動的な線と

伝統的な形式にとらわれない

自由で個性的な色彩を用い

近代の日常、風俗、静物、歴史、裸婦、風景など

さまざまな画題を描く。

代表作『草上の朝食』


1863年5月15日、マネ31歳の時


サロン(官展)に落選した作品を集めた「落選者展」が開かれた。


サロンでは、ボードリーの『真珠と波』と


カバネルの『ヴィーナスの誕生』が絶賛されていたが


「落選者展」は、それとは対照的だった!


落選者のひとりである「カザン」は、こう言っている


「その展覧会は、

 もうひとつの展覧会(サロン)と

 回転ドアで隔てられているだけだった。

 そして誰もが、ロンドンにある

 タッソー蝋人形館の恐怖の部屋へ

 足を踏み入れるかのように

 会場内に入ってきた」


今日では、理解に苦しむ出来事だが


落選者展:Salon des Refusesでは・・・


のちに巨匠となった


ジェームズ・マクニール・ホイッスラー『白の少女』



静物画や友人の画家や作家たちのグループ肖像画を描いた

ファンタン=ラトゥールなどの画家たちの作品が笑いものにされた。


そして、若きマネの作品も同じ目にあったのである。


落選展に展示されたマネの作品は、3点です。


それで画家が迫害されることになったかどうかはわからないが


称賛する者まであった。


3点の出品作品は、


とりわけ素晴らしいものだと認めざるを得ない下向き矢印

(水浴)のちに題名を変更した​『草上の昼食』​


​『エスパダの衣装をつけたヴィクトリーヌ・ムーラン』​


現在は、ニューヨーク『メトロポリタン美術館』が所蔵。左の2点


『マホの衣装をつけた若者』中央上向き矢印


この2点の油彩画は、かなり悪意のある作品と見なされたが


稀に見る迫力と、極めて力強い色調で描かれている。


絵具は、いままさに塗ったばかりのような鮮やかさで


その不作法ぶりは眼をみはるほどだ。


明快に分けられた色の塊は、厚く大胆に塗られ


「自然」の鮮やかなはたらきによって背景から浮かび上がっている。


現在、パリ『オルセー美術館』所蔵の


​『草上の昼食』は・・・​


エドゥアール・マネ が描いたいちばん大きな作品で


風景のなかに等身大の人物群を配置するという


あらゆる画家の夢を実現しているグッド


この絵を見ると、マネがいかに技巧を駆使して


この問題を克服したかがわかる。


葉が茂り、木の幹が何本か立ち並び


背景には、川がひとすじ流れていて


そこで下着姿の女性が水浴をしている。


前景には、若い男がふたり


もうひとりの女性と座っているが


その女性は、水から上がったばかりで、


裸のまま外気で体を乾かしている。


そしてこの全裸の女性が


絵の中で彼女にしか眼に入らない公衆を


ぎょっとさせてしまったのだ。なんたることだ!!


なんと猥褻な!一糸まとわぬ女性が


しっかり着込んだ男性ふたりの間に座っているとは!


こんなものは見たことがない!


公衆はそう思ったのだが・・・


それは、大きな間違いだ。


『ルーヴル美術館』には、


着衣の人間と裸の人間が一緒に描かれた絵が50枚はある。


それでもルーヴルに行ってぎょっとする者はいない。


おまけに公衆は、この作品を


真の芸術を観る時と同じやり方で


判断しないよう細心の注意を払った。


水浴びを終えた何人かが草むらの上で


昼食をしていることだけに注目したのだ。


そして画家が、題材を選ぶやり方に


猥褻でこれ見よがしな点があると考えた。


この芸術家はただ、


強い対照と大胆な色のかたまりの効果を出そうしただけだったのに。


芸術家というものはーー


分析的な画家であるマネはとくにーー、


なににもまして公衆を困惑させてしまう画材に対し


それが猥褻だという先入観を持っているわけではない。


たとえば『草上の昼食』の裸の女性は、


明らかに画家に肉体を描く機会を与えてるためにだけにそこにいる。


この絵の中に・・・


ただ草上のピクニックだけを見てはいけない。


大胆かつ精妙に移り変わってゆく風景の全体を


つまり、絵具を広くみっしりと塗り込めた全景と


軽やかで繊細な光景を


そして広く光の当たった領域によって


浮き上らせた堅固な肉体を


これら柔らかく力強い物質的な存在の数々を


そして特に、背景の緑の葉むらの合間にのぞく


かすかな白いしぶきを見るべきなのだ。


さらに言うなら、


この大きくて軽やかな構図全体を「自然」に向けた注目や


その正確で簡潔な表現を


画家が唯一無二の希少な才能を注ぎ込んだ


この見事な作品全体を見るべきなのだ。


​(資料:エミール・ゾラ著・エドゥアール・マネを見つめて) 
(資料:Manet Jai fait ce que jai vu.フランソワーズ・カシャン氏著)

(写真撮影:ほしのきらり)

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最終更新日  2020.10.17 00:10:08
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