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「きらりの旅日記」

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ほしのきらり。

ほしのきらり。

カテゴリ

2020.10.23
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カテゴリ:美術館・博物館
​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​マロニエの木が色づきもう〜パリは落ち葉の季節でしょうか?ゆっくりとパリをお散歩しながら街角で焼き栗を買うころ歩く人ダッシュ歩く人ダッシュイヤイヤ〜妄想ばかりの毎日であります。


葉​​​マネと小説家:エミールゾラとの出会い​​葉


パリ『ノートルダム大聖堂』

そろそろパリは雪寒くなっているのかしら?


葉 葉 葉 葉
エドゥアール・マネ
​ 
Edouard Manet
​​​

1832年1月23日〜4月30日(51歳没)


19世紀フランスの画家。


印象派の指導者的な立場で先駆者。


代表作​『笛を吹く少年』​

Le fife 1866年​


油彩・カンヴァス 160.0cmx98.0cm


パリ『オルセー美術館』所蔵。


皇帝付き軍楽隊の制服を着て


ポーズしているモデルは、


マネとボードレールの友人で


近衛軍司令官:ルジョーヌ少佐に


紹介された少年である。


単純で平坦な背景処理は、


ベラスケスの作品の影響と言われるが


浮世絵や民衆版画なども


その源泉であることが指摘されている。


いずれにせよ、


奥行きを排した二次元的で明るい画面は斬新で


マネの求めた「モデルニテ」が十全に発揮されている。
      (モデルニテ=現代性)
​​​

「この元気な少年は、

 頭のてっぺんから足の先まで、腕白坊主」

ーーエドモン・バジル『マネ』


スペイン趣味の絵画を多く描いておりましたが


1865年晴れ夏、初めてのスペインを旅しマドリッドの


現『プラド美術館』を訪れ


ベラスケスの真作を観たマネは、

その時の感動を、


ファンタン=ラトゥール宛ての手紙にこう綴った。


マネは、ベラスケスの肖像画から学んだ


簡潔な背景処理を、

翌年すぐに『笛を吹く少年』で実践した。


批評家の酷評の的となった背景の描き方こそ


マネの新たな挑戦だったのである。


マネとエミール・ゾラの出会いとは・・・?​


エミール・ゾラが「レヴェヌマン」紙上で


マネをはじめて公に賞賛したのは、


『笛を吹く少年』

1866年のサロン(官展)で落選した時のことだった。


「私がとくに好きな作品は、

『笛を吹く少年』である。

 灰色の輝く背景から

 赤いズボンをはき


 帽子をかぶった軽装の

 若きミュージシャンが浮かびあがっている。

 私は、この絵の印象を思い浮かべながら


 マネ氏の才能が正確さと簡素さからなるということを

 はっきりとのべた。(・・・)

 マネ氏の気質は、冷淡で乱暴である。

 彼は、力強く人物を捉える。(・・・)

 彼は、白から黒へとためらわず移行し

 その力強さの中で、


 さまざまなものの多様な姿を浮かびあがらせる。

 彼は、すべてのものを、簡素で生き生きとした

​ 色彩や断片として見る。

 彼は、まず正確な色調を探し、

 次にそれをカンヴァスの上に並べるだけにとどめる。

 その結果、カンヴァスは

 しっかりとした揺るぎない絵画で

 覆われることになるのである」

ーーーエミール・ゾラ

​マネに関する最初の記事の抜粋​

「ルヴェヌマン」所収(1866年5月7日)

 
翌年、彼はマネの芸術と彼自身の美的概念を論じた。


彼は、マネに「正確さと簡素さからなる」才能があると考えた。


「私はこれほどまでに複雑でない方法で、

 これ以上力強い効果を得ることはできないように思う。

(・・・)ルーヴル美術館におけるマネ氏の地位は、

 クールベn地位と、そして激しく執拗な気質をもった

 すべての画家が同じ地位をしめている」


ゾラは・・・


のちに、マネの作品


(そして親友セザンヌの作品をはじめとする「新しい絵画」全般)


に理解を示さなくなる。

また、1866年と1867年に


仰々しくマネを賞賛したことが


まだ駆け出しの作家だった


自分を売り込むための作戦であったことも事実である。


しかしそういう事情は、あったにせよ


彼はこの時期、大量の文章によって


マネを支援した、ただひとりの人物だった。


ゾラにとってマネは・・・


彼自身が考える文学や絵画など優れた芸術作品の定義である。


​「気質を通して見た自然の一端」​を具体化する画家だった。


またゾラは、マネが主題よりも


描き方を重視する画家であると指摘した最初の作家だった。


しかしそれは、おそらく


マネ自身の言葉を部分的に採用した評価だったのだろう。



「現実を再現したいのなら

 何歩か後ろにさがらなければならない。

 すると、奇妙なことが起きる。

 それぞれのものがそれぞれの場所におさまり

 『オランピア』の顔は、驚くほどの

 立体感を持って背景から浮かび上がる。

 花束も素晴らしく生き生きと鮮やかになる。

 マネの目の正確さと手の簡素さが

 こうした奇跡を生んだ。

 彼は、自然が行なうように、

 明るくとまった面や光の広がりによって制作する。

 その作品は、自然が持つ少し荒っぽく

 厳しい性質をそなえている」


​(資料:エミール・ゾラ著・エドゥアール・マネを見つめて) 
(資料:東京美術マネ生涯と作品高橋明也さま著書より)
(資料:Manet Jai fait ce que jai vu.フランソワーズ・カシャン氏著)

(写真撮影:ほしのきらり)

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最終更新日  2020.10.23 00:10:09
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