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「きらりの旅日記」

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ほしのきらり。

ほしのきらり。

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2022.01.07
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カテゴリ:美術館・博物館
​​​​​​​​​​2022年1月7日今日はもう七草ですね〜きらりは七草粥がとても好きです手書きハート日本古来の行事が愉しみになって来ましたぺろり

​​『コンポジション』最終作の意味とは?


ドイツ、ノイシュヴァインシュタイン城内にて

魂のヴァイブレーションから

創りだされる内面的要素が、

作品の内容なのだ。

内面的内容なくしては、

作品は存在し得ないのである。

カンディンスキー 『芸術と芸術家ー

ある抽象絵画家の思索と記録』より



ワリシー・カンディンスキー
​Vassily Kandinsky​

1866年12月4日〜1944年12月13日(78歳没)

ロシア出身の画家・理論家。

抽象絵画の創始者。

ドイツ・フランスでも活躍。

​Vassily Kandinsky​

CompositionX(1939)

『コンポジションX』1939年1月

油彩 カンヴァス 130.0cmx195.0cm

デュッセルドルフ「ノルトライン=ヴェストファーレン州立美術館」所蔵


画面中央の上部には、

黄色とうすピンクの

本を開いたような形が置かれ、

この本が右下の本と響き合っている。


画面の右翼いっぱいに、

闇夜に

大きな気球状の図形が浮上しており、


中ほどを横切るアーチの上には、

三つの微細な人影(?)が並んでいる。


左翼の上には、

暗号状の小さな形が並ぶ

赤茶色の領域が置かれ、

その下には、

ゆらゆらと揺らめく梯子状の形や、

鳥の羽根や、

魚の尾ひれを思わせる形が

左上方向へとゆらゆらと昇っていく。


カンディンスキーのヴォキャブラリーに

幾何学的形体、

有機的形体、

自由形体、

の三種類があるとすれば、


この『コンポジション』最終作には、

円、

正方形、

三角形も、

幾何学的な意味でのグリットや、

ストライプも、

微生物や、

胎児の形も登場せず、


画面全体は・・・

何ものにもとらわれない自由な形だけでできている。

それらの形、

なかでもあちこちに現れるリボン状の形が、

切り紙細工的もしくは、

木版画的な​稚拙味​を帯びている点も重要である。


背景が黒地であることも

木版画を思わせる要因であり、

作る者も見る者も

地の空間の意味など考えずに、

大小の形の円舞がもたらす

純粋な目の愉しみに浸ることができるのである手書きハート


(参考資料:東京美術・もっと知りたいカンディンスキーより)
(写真撮影:ほしのきらり)



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最終更新日  2022.01.07 00:10:08
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