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ほしのきらり。

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2022.08.30
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カテゴリ:美術館・博物館
ラファエロの聖母子と洗礼者聖ヨハネ『ヒワの聖母』と『牧場の聖母』は、ほぼ同時期に制作したと思われますスマイル

ラファエロ・サンティ
​Raffaello Santi​

Madonna del cardellino

​『鶸の聖母』​

(ヒワの聖母)1505年〜1506年頃​​

(聖母子と洗礼者聖ヨハネ)

板・油彩 107.0cmx77.0cm

フィレンツェ「ウフィツィ美術館」所蔵。


ラファエロ・サンティ
​Raffaello Santi​

1483年4月6日〜1520年4月6日(37歳没)

イタリアのウルビーノ公国に生まれる。

盛期ルネサンスを代表する画家・建築家。

レオナルド・ダ・ヴィンチと、

ミケランジェロとともに

盛期ルネサンス三大巨匠のひとり。

八頭身の長身でイケメン、

誰にも好かれた人柄であった。



​『鶸の聖母』​は、

昨日、ブログの

​『牧場の聖母』​と同時期、

1505年頃に描かれたと思われる。

 ​​ひわ
『鶸の聖母』​​
は、

ヴァサリーによると、

この絵は、タッディの縁戚にあたる

ロレンツォ・ナージという商人の

婚礼を記念して描かれた作品である。


丁重に保管されていたが、

16世紀中頃、

近隣で発生した山崩れによって、

邸宅が崩壊した際に破損し、

修復されたと伝えられる。


19世紀前半、

2008年の二度の修復作業を経て、

現在の絵画は、

明朗な澄み切った色彩となっている。


現状は、

21世紀の修復作業の結果である。


修復以前は、

絵が描かれている板には、

多数の大きな亀裂が走り、

絵画表面上にも、

大きな縦の亀裂が確認される状態にあった。


修復作業では、

かつて絵画表面を覆っていた

褐色がかったニスが除去され、

画面の亀裂も修復され、

目立たない状態となっている。


本作では、

『牧場の聖母』に比べ、

各人物は垂直の姿勢を保ち、

聖母の両脚も地面へと真っ直ぐに降ろされている。


聖母の左側に立つ聖ヨハネは、

を差し出し・・・

キリストの受難の象徴であり、

本作の名称の由来ともなっている・・・、


聖母の膝の間に立つイエスは、

右手を伸ばして小鳥を撫でている。


イエスは幼児ながら、

すでに落ち着いた面持ちで、

受難のシンボルである

を手なづけているかのようである。


三人の人物は、

画面の中央にまとまっており、

一体感を保っている。


幾分どっしりとした印象は、

ミケランジェロの『ブルージュの聖母』のような、

重感ある彫刻の表現に感化されたことから

きているかもしれない。


本作の聖母の上半身のポーズ、

そして頭部の傾き、

表情などは、

『牧場の聖母』と似通っており、

近い時期に制作されたと考えられる。


(参考文献:中公新書2614ラファエロ-ルネサンスの天才芸術家より)

(写真撮影:ほしのきらり。)


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最終更新日  2022.08.30 00:10:11
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