ナマコ
ナマコは、冬期が旬です。今の時季に、ナマコ酢で熱燗、良いですよ。ニッポンだ~。と思う瞬間ではないでしょうか。同じ種類なのに、関東では身の柔らかいアオが好まれ、一方、関西では旨味のあるアカが食べられるのです。その価格はアオの約2倍します。それほどにも、東西の食文化に相違があるのが、また楽しい。生態がオモシロイです。・ザルに乗せておくと溶けて下に落ちる。・真っ二つにしても二匹として再生する。これらは、体の組織の結合を変化させることで、包丁で切るのさえ硬いくらいにもなるが、トロトロするほど柔らかくもなる。これは、結合組織(キャッチ結合組織)という特殊な仕組みを有しているからだそうな。これが人間にもあれば、ナニカと便利です。・危険を感じると、内臓を排出して、敵をはぐらかす。その後、内臓は再製される。この内臓の再生機能は他の動物ではほとんど例がない。私、ある日、偶然に釣ったナマコを家に持ち返って見たら、触ってもいないのに、内臓を全部出していました。驚きました。・付着物から身を守る成分を粘液として出す。ナマコと一緒に魚を小さい水槽に入れておくと、ナマコを食べるどころか逆に魚の方が死んでしまいます。ナマコの体から出るサポニンが魚の鰓から取り込まれ、血球を壊してしまうからだと言われています。漢方薬あるいは薬膳料理としても利用、及び栄養素・風邪、解熱、胃薬、利尿、強精、凍傷あるいは腫れ止めなどの効果を期待した民間療法がある。・カルシウム、マグネシウム、亜鉛、ビタミンB1,ビタミンE,コラーゲンが多く含まれているそうです。英語ではSea Cucumber「海のキュウリ」と呼ばれるが、これは、見た目からでしょうか。