東京都美術館で開催されているエル・グレコ展を見てきました。
ギリシャのクレタ島生まれのエル・グレコは、聖職者や王侯貴族でなく、
学者や医者などの知識人の肖像画を多く描いています。
どこか物悲しい眼差しが、多くの絵に共通しているように思いました。
生涯の高い評価にかかわらず 没後暫く顧みられず
(エル・グレコの芸術は、没後長らく顧みられなかった。)
神秘的なトレドで描かれた作品に 日本人画家影響受ける
(トレドで生み出された作品に、20世紀初頭の日本人画家は魅了された。)
物悲しい眼差しをした街に住む 学者や医者の肖像画描く
【自画像】
次第に老いゆく自らの顔を描き込んだ自画像。見る者に鋭い
視線を送ってきます。
【悔悛するマグダラのマリア】
気品に溢れたポーズをとるマグダラのマリアは、神による救済の光や
死について思索にふけっている。
【白貂(しろてん)の毛皮をまとう貴婦人】
エル・グレコの数少ない女性肖像画の一つ。画家の娘、内縁の妻・・・
など諸説があるようですが、真偽は不明。