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テーマ:政治について(20202)
カテゴリ:政治
私の努力も足りない…自身の靖国参拝で首相
安倍首相は27日の衆院予算委員会の集中審議で、自らの靖国神社参拝について、「外交問題、国際的な問題になっているのは大変不幸なことだ」と強調したうえで、「そうしないために努力を重ねていかなければならないし、まだまだ私の努力も足りないと認識している。『こうすべきだ』という様々な意見にも真摯(しんし)に耳を傾けていきたい」と述べた。 一方、茂木経済産業相は将来的な原子力発電所への依存度に関し、「東日本大震災前はほぼ3割だった。それよりはきちんと下げていく」と述べ、3割以下に抑える考えを表明した。 --- 靖国参拝に限らず、安倍政権のやることなすこと、すべて国際関係(中国韓国との関係に限らず、米国との関係も)を荒立てることばかりです。そういう中で靖国神社を参拝することは、対外的にも対内的にも、中国韓国と関係を改善する意思なんかない、これからも国家主義的な道を進むぞ、と意思表示したに等しいのです。 少し前に、衛藤晟一首相補佐官が、「われわれの方が失望だ」という内容の動画をアップした出来事がありました。結局、批判を受けて動画を削除し「個人の発言で政府の見解ではない」ということになったようですが、首相補佐官という立場の人間が「個人的意見」と言ったところで、通用するはずもありません。NHKの籾井会長の暴言もあり、しかもその発言を「取り消し」た後になって、「どこが問題か分からない」などと言い出した。 首相補佐官は安倍自身ではないにしても、安倍政権内部の人間だし、NHKの会長も安倍に近い(政治的主義主張も)人間を任命しているわけです。安倍内閣としては明らかに、「外交問題、国際的な問題にならないよう努力」など、一切していません(安倍首相個人も同様ですが)。 「まだまだ私の努力も足りないと認識している。」と言ったそうですが、「足りない」というのは、努力する意思はあるがその量が充分ではない、という意味です。最初から努力する意思がないのは、「足りない」のではなく「ない」と言ったほうが正確でしょう。 民主党政権時代、自民党や右派は、盛んに「日米関係の悪化」を批判し、悪いのは民主党だと叫んできました。で、民主党政権は倒れて、安倍政権に変わって、日米関係はどうなったのでしょう。 どう考えても、民主党政権時代よりもっと悪くなったとしか思えません。 ところが、安倍政権で日米関係が悪化すると、悪いのは安倍(自民党)政権ではなく、米国だ、と奴らは言いはじめた訳です。 馬っ鹿じゃなかろうか、と思います。だったら、民主党政権時代の日米関係悪化だって、悪いのは民主党ではなく米国だろうに。ご都合主義の極みだなと思います。 そして、もう一つ、「将来的な原子力発電所への依存度に関し、「東日本大震災前はほぼ3割だった。それよりはきちんと下げていく」と述べ、3割以下に抑える考えを表明した。」のだそうです。しかし、そこに数値目標はない。福島第一原発が廃炉となった今、残る原発のすべてを再稼動したとしても、当然震災以前よりは原発への依存度が多少減る計算になってしまいます。 数値目標がない以上、それだけでも、「依存度を下げました」と言えてしまう。つまり、逆に言えば実質的には依存度を下げる意思表示はまったくなかった、ということです。 まったくもって、度し難い状況になってきた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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