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テーマ:ニュース(99959)
カテゴリ:その他
実は、子どもが昨日からサマーキャンプに行っています。その行き先が、相模原市緑区なのです。
朝、ネットのニュースサイトで、相模原の障害者施設での事件を知り(新聞の朝刊には、まだ載っていなかった)、仰天して調べたら、相模原市緑区って、ものすごく広くて、事件のあった施設とうちの子が泊まっている場所は、直線距離で6~7kmは離れているし、犯人もすでに捕まっていたので、どうということはなかったのですが、一瞬だけギョッとしました。 障害者ら刺され19人死亡26人負傷、男逮捕 相模原 26日午前2時45分ごろ、神奈川県相模原市緑区の障害者施設、津久井やまゆり園から「ナイフを持った男が施設に来て、人が刺された」と110番通報があった。入所者19人が死亡し、重傷者を含む26人がけがをしているという。県警は、容疑者を逮捕した。 県によると、容疑者は2012年12月から今年2月まで園の職員として働いていた。県警の調べに「ナイフで刺したことは間違いない」と容疑を認めているという。また、捜査関係者によると、「障害者なんていなくなればいい」という趣旨の話もしているという。 県警によると、植松容疑者は同日午前3時ごろ、「自分がやりました」と1人で津久井署に出頭。カバンの中からは包丁やナイフなど計3本の刃物が見つかり、血液が付いていたものもあったという。 施設の東居住棟1階の窓が割られ、近くにハンマーが落ちていた。県によると、植松容疑者は同日午前2時10分ごろに侵入。県警によるとその約30分後に園から「大変なことが起こった」と110番通報があり、その後、職員からの通報として「自分たちが縛られて、その間に人が刺された」という内容もあったという。(要旨・以下略) --- 何とも救いようのない、悲惨な事件です。報道を総合すると、犯人は、ごく普通の、むしろ周辺からの評判の良い好人物、しかし今年2月頃に、障害者の殺害を公言したり、殺害予告の手紙を衆院議長に渡すなどの行為があって、一時措置入院、施設も退職していたとのことです。 措置入院歴があるとはいえ、心神耗弱やまして心神喪失が認められるような状況とはまったく思えないので、可能性としては死刑以外の判決が下りる可能性はほぼゼロでしょう。 介護職(障害者の支援も大同小異)の勤務条件・待遇の劣悪さと、それに伴って人材の質が低いことはよく指摘されています。ただ、報じられている人物評からは、2月に前述の騒動を起こすまでは、人柄や能力に大きな欠陥があったようには思えないのです。あくまでも、報道から伺える範囲では、という話ですけれど。多分、わたしが採用担当者だったとしても、「忌避すべきヤバイ人格」とは思わなかっただろうと思うのです。 それにしても、一人の人間が、銃器を使わずにこれほどの大量殺人が行えてしまうという事実にも衝撃を受けます。夜間であったことと障害者の施設であったことが、ここまで被害が拡大した原因でしょう。障害者と言っても知的障害者なのですが、身体障害との重複障害者も少なからずいるはずだし、そうでなくても、健常者ほどに機敏に行動できない人も少なくないでしょうから。施設職員も、夜勤体制だから人数は少なかったのでしょう。 こういう事件を防ぐためになにができるか、というと、どうも対策が思い浮かびません。障害者の施設でも高齢者の介護施設でも、入所者の安全を確保するためのさまざまな努力は払っています。でも、それはもっぱら「事故対策」です。入所者がふらふらと施設から出て行って行方不明になる、という事態を避けるため、出入り口は施錠されている施設が多いですが、悪意を持った侵入者の侵入を防ぐことなんて、できない相談です。夜勤の体制を厚く、といいたいところですが、今だって人の確保ができないのに、できるわけがありません。 「こうすべきだ!」って言えればよいのですが、そんな策があるわけもなく、対策のしようがない、それが現実といわざるを得ません。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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