5354672 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

inti-solのブログ

inti-solのブログ

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

カレンダー

日記/記事の投稿

コメント新着

Bill McCreary@ Re:夜行日帰りで都内旅(04/14) New! お疲れさまでした。 私も以前は、新日本…
inti-sol@ Re[3]:夜行日帰りで都内旅(04/14) あしなくまじさん そうだったのですね。…
あしなくまじ@ Re[2]:夜行日帰りで都内旅(04/14) inti-solさんへ  申し訳ありません。ここ…
inti-sol@ Re[1]:質の違いを認識できない人たち(04/22) maki5417さん 立憲民主が優勢とは報じら…
maki5417@ Re:質の違いを認識できない人たち(04/22) 立民が優勢と伝えられる今回の補選、結果…

カテゴリ

2017.08.08
XML
テーマ:ニュース(99460)
カテゴリ:その他
「日本人」を定義してみてください
蓮舫議員の国籍問題を巡って、再び「日本人」とか「国籍」について議論が高まっています。では、そもそも「日本人」とはどう定義できるのでしょう?
恐らく多くの方が最初に思いつくのは、「日本国籍を持っている人」あるいは「日本国籍しか持っていない人」でしょう。ではノーベル物理学賞を受賞した米国籍の南部陽一郎博士や中村修二博士を「日本人が受賞した」とした報道や安倍首相は間違いだったのでしょうか? 
また、日本人とフィリピン人から生まれた人(新日系フィリピン人)は最大で30万人程度いるとされています。その多くは、日本人父から認知されておらずフィリピン国籍しか持っていませんが、中には、日本人父親から認知され、あるいは両親が婚姻していて、日本国籍しか持っていない人もいます。名前も日本風の場合が多いですが、彼らの多くは、生まれも育ちもフィリピンで、日本語は一切分からず、日本に来たことも一度もありません。でも日本国籍しか持っていません。彼らは「日本人」でしょうか?
日本国籍を持って「日本人」として国連に勤務している人の中には、外国生まれ外国育ちで、日本語はほとんど話せず、立ち居振る舞いや考え方も食生活も、完全にアングロ・サクソン系という国際機関職員が少なからずいます。でも彼らは日本国籍を持っています。彼らは「日本人」でしょうか?
アメリカのピューリサーチセンターが2016年に日本人成人約1000人を対象に電話アンケートを行ったのですが、「真の日本人であるために、1日本語が話せること、2日本生まれであること、3日本の習慣や伝統を理解していること、それぞれどれくらい大事だと思いますか?」という問いに対して、以下のような結果となったそうです。
「日本語が話せること」:とても大事70%、まあまあ大事22%、あまり大事でない5%、全く大事でない2%
「日本生まれであること」:とても大事50%、まあまあ大事27%、あまり大事でない14%、全く大事でない8%
「日本の習慣や伝統を理解していること」:とても大事43%、まあまあ大事47%、あまり大事でない8%、全く大事でない1%~

一般的に日本には、「より100%ピュアな日本人であればあるほど良い」のような「純血思想」とでも言うべき考え方が根強いような気がします。
昨年「DNAの旅」という面白い実験がデンマークで実施されました。公募17万人から選ばれた67人のDNAサンプルを検査したところ、非常に面白い結果となりました。被験者は「私はイギリス人で、多分世界一の国だ」とか「私は100%アイスランド人で、君たちよりも偉い」とか「私はクルド人でトルコ政府はキライ」、「僕は100%アフリカ人で誇りを持っている」、「私は誇り高いバングラデシュ人で、インドとかパキスタンはちょっと・・・」と言っていました。DNA検査の結果を見てみたら、その人達の多くが実は「混血」で、「キライ」と言っていた相手のDNAが混ざっていたとのことです。
日本も古来から、中国や朝鮮半島との往来が盛んでした。日本文化や伝統の多くは、大陸から輸入されたものにその起源があります。今、日本に住んでいて「私は100%ピュアな日本人だ!」と誇らしく思っている人こそ、DNA検査を受けてみたら良いのではないでしょうか?~

---

非常に示唆に富む、面白い記事です。ただ、非常に長いので一部の要旨を引用しました。前文はリンク先をご覧下さい。
法的には、日本人とは、日本国籍を持っている人、ということに尽きます。生まれた時から一度も日本にきたことがなく、日本語も話せないとしても、日本国籍を持っていれば日本人です。また逆に両親あるいはそれ以前の代から日本に住み、日本生まれ日本育ちで日本語以外の言語を解さなくても、両親いずれも日本国籍を持っていなければ、法的には日本人ではありません。(私は、そのような血統主義のみの国籍制度が望ましいとは、必ずしも思いませんが)。
しかし、引用記事のアンケート結果にあるように、法的にはともかく、「真の」日本人であることの定義として別のものを挙げる人がこんなに多いのが現実です。

通常、世界において民族の分布図と国境線が完全に一致することはありません。ある民族が国境線をまたがって複数の国に住んでいる、とか、逆に複数の民族が同じ国の中に同居しているとかは、ごく普通のことです。ところが、日本は、日本国の領土と日本民族の居住地域の一致度が非常に高い。もちろん、在日韓国・朝鮮人もいるし、逆にブラジルや米国には多くの日系人がいるけれどその割合は日本に住むに日本人に比べてかなり低いものです。そのため、国籍と民族の混同がしばしば起こります。だから、日本国籍があっても日本語を解さないと(あるいは日本語が母語ではないだけでも)、「日本人ではない」扱いになってしまうのではないでしょうか。

引用記事の後段も、面白い話であり、当然の話でもあります。
日本人ともっとも近い遺伝子集団は、韓国(朝鮮人)であり中国人す。これは歴史的経緯を考えれば、当たり前のことです。人類は、日本で誕生したわけではありません。アフリカで生まれ、そこから全世界に広がっていったのです。日本にやってきた我々日本人の祖先は、大半は中国大陸から直接、あるいは中国大陸から朝鮮半島を経由してやってきたのです。
それ以外には、シベリアからサハリン経由、フィリピンや東南アジアから沖縄列島経由が考えられますが、その割合は高くはありません。

日本人の祖先は、概ね二重構造と言われます。最初に日本に住み始めたのは縄文人と言われる人たちで、南方系と見られています。(縄文時代より前、最終氷期にはすでに日本列島に人は住んでおり、おそらくは彼らが縄文人の祖先、少なくとも祖先の一部だったと思われます)
その後で日本に来たのが北方系の弥生人です。縄文系の血筋を現在もっとも色濃く残しているのは、沖縄と北海道(アイヌ)であり、次いで九州南部と東北です。歴史的に見れば、沖縄や北海道だけでなく、南九州や東北も大和朝廷に服属しない異民族でした。つまり、日本の中心部からは「純血の」縄文人は駆逐され、南北端だけに生き残った、それも次第に端へ端へと追い詰められていったわけです。
でも、縄文人は弥生人に駆逐されて日本の中央部では消滅した、というわけではありません。縄文人は弥生人と混血を重ねて同化してしまったのです。それが、我々日本人の大多数の祖先です。
この弥生人こそが、中国大陸から稲作文明とともにやってきた人々です。中国大陸からどのような経路をとおったのかは完全に明らかではないものの、すでに述べた経緯を考えれば、沖縄~九州経由やシベリア~サハリン~北海道経由でないことは明らかです。朝鮮半島経由と考えるのが妥当でしょう。
しかも、中国から朝鮮半島経由で日本に人が流入したのは弥生時代だけではなく、それ以降も、7世紀頃まで続いています。(渡来人)
現在の皇室も渡来人の血を引いているといわれ、確か皇后がそう言及したことがあったと記憶していますが、それは皇室が何か特別な血を引いているということではなく、日本人のほとんどが、多かれ少なかれ渡来人の血を引いているのです。というより、弥生人も含めて考えれば日本人のルーツは7割方韓国・朝鮮人や中国人と共通です。したがって、遺伝的に見て日本人の大多数ともっとも近い民族集団は韓国・朝鮮であり、中国ということになります。その日本人の中でもっとも韓国・朝鮮・中国と遺伝的に遠縁なのは、沖縄とアイヌです。その沖縄やアイヌにしても、相対的に縄文の血を色濃く受け継いでいる、ということであって、「純血」の縄文人であるわけがありません。

日本に限らず、世界のどこでも同じですが、今の時代に「純血の」民族集団なんてものは存在するわけがありません。血筋の上でも文化的な面でも、です。それが存在するように考えるのは、妄想というものです。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2017.08.08 21:42:50
コメント(4) | コメントを書く


■コメント

お名前
タイトル
メッセージ

利用規約に同意してコメントを
※コメントに関するよくある質問は、こちらをご確認ください。


Re:純血という妄想(08/08)   maki5417 さん
昔NYの公園で、何人かと問われました。
日本人と答えたら、さらに何系かときかれました。
Pure Japanese と答えたのを思い出しました。
(2017.08.08 23:38:16)

Re[1]:純血という妄想(08/08)   inti-sol さん
maki5417さん

>日本人と答えたら、さらに何系かときかれました。

なるほどね。多民族国家ならそうなりますね。もっとも、そのような質問をする人に××系と答えて、それがどんな人間集団かイメージできるのかとどうかは謎ですが。 (2017.08.09 22:24:13)

Re:純血という妄想(08/08)   Bill McCreary さん
inti-solさんもご覧になってくださっているかもしれませんが、私は現在拙ブログで世界陸上に出場する美女たちを特集していまして、たとえばアフリカの選手が欧州やアラブ諸国に移民して活躍、ジャマイカ国籍の選手が国籍変更あるいは二重国籍になってトルコのような国の代表になっていました。日本でも、短距離でアフリカ系の日本人が活躍するご時世です。ある程度純血思想も崩れつつあるのかもですが、ただ日本はいまだに単一民族という思考が強い部分もありますよね。

ところで私の父は縄文系の顔で、母は弥生系の顔です。つまり父はわりと彫が深く強めの顔で、母はあっさりめの顔です。私は母に似ているとよく言われますが、父の兄貴はわりとあっさり目の顔ですから、いろいろな系統の遺伝子を受け継いでいるということですよね。

いずれにせよ国籍というのはしょせん法律とかその国々の都合によるものでしかないですしね。上の引用で言えば、南部氏はどうだか知りませんが、中村さんは、日本が重国籍を認めていればたぶん日本国籍を保持したままでしょうし、日本は北朝鮮を認めていないとか中華民国を国として認めていないとかいう話になれば、蓮舫の二重国籍なんてばかばかしいというレベルの話になります。

前にもコメントしましたが、私が仕事で知り合った某女性は、ルーマニア人と結婚して米国で出産したので、その子どもはルーマニア、日本、米国籍を持ち、さらにEUシチズンでもあるわけです。とくに日本国籍を放棄しなければこのまま3か国以上の国籍を持ち続けることになるし、そのような人はめずらしくないということになると思います。 (2017.08.10 23:52:17)

Re[1]:純血という妄想(08/08)   inti-sol さん
Bill McCrearyさん

>私は現在拙ブログで世界陸上に出場する美女たちを特集していまして

えっ、そうだったんですか?知りませんでした。

ウソ

>アフリカの選手が欧州やアラブ諸国に移民して活躍、ジャマイカ国籍の選手が国籍変更あるいは二重国籍になってトルコのような国の代表になっていました。

そうですよね。そのような例はたくさんあります。ついでに、「美人」ということで言えば、純粋な××人よりも異なる人種間の混血の方が美男美女が多いように思います。

>中村さんは、日本が重国籍を認めていればたぶん日本国籍を保持したままでしょうし

そのとおりでしょうね。いずれにしても、中村修二氏は自らの意思で米国籍を取得したので、生まれながら外国籍を持っていた蓮舫の場合とは法律上の扱いは異なります。自らの意思で外国籍を取得した場合に日本国籍を失うのは、努力規定ではありません。現実には、本人が「外国籍を取得しました」と届け出なければ日本国籍は剥奪されないので、二重国籍を保持している人は少なくないようですが。
そういう意味では、この規定もまた現実的には機能していないと思いますけどね。

今の時代に、本人の意図するか否かに関わらず、複数の国籍を持つ人が一定数存在するのは当然のことであり、その存在を敵視するのは、まったく現実離れした考えとしか私には思えません。 (2017.08.11 11:16:03)


© Rakuten Group, Inc.