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テーマ:政治について(20219)
カテゴリ:政治
桜問題 安倍前首相「誠意持ち対応」
安倍晋三前首相は4日、自身の後援会が主催した「桜を見る会」の前夜祭を巡り、東京地検特捜部が任意での事情聴取を求めたことに関し「私は何も聞いていない」と述べたうえで「真実を解明することが大切だから、誠意を持って対応していく」と捜査に協力する姿勢を示した。国会内で記者団の取材に答えた。 安倍氏はまた、「捜査の対応が決まった段階においては、お話しできることをお話しさせていただきたい」とも語った。 野党側が安倍氏の国会招致を求めていることについては「捜査が続いている段階においては申し上げることはない」と応じない姿勢を示した。 --- 「誠意をもって対応」って、口先ではなんだって言えます。安倍は確かに、お友達に対してはとてもとても誠意あるお人柄のようです。森友、加計、地元の支持者など。でも、「お友達」ではない人たち、自分の意に反する国の制度や法律に対しては、およそ誠意のかけらもない。これまでがそういう対応しかしてこなかった人間が、今更「誠意をもって」とか、笑わせてくれます。 この問題が初めて取り上げられて以降、安倍が行ってきた弁明、曰く「会費はホテルが設定した」「後援会としての支出は一切ない」「ホテルから明細書は一切受け取っていない」などは、すべてウソだったわけです。いや、まあ最初からそんなことは分かり切っていたわけですが。 あのホテルニューオータニでアルコールが供させる夕食会が1人5000円でできるわけがない、というのは、ほぼ一般常識に類することですから。少なくとも、ほんのちょっと調べればすぐに想像がつくことです。それにも関わらず、明らかに嘘と分かる、こんな白々しい弁明をしてきた人物のどこに「誠意」があるのか。 安倍のシナリオとしては、すべては秘書がやったこと、安倍本人はあずかり知らぬことでした、という話にしたいのでしょう。百万歩譲って疑惑が表面化する以前はそうだったとしても、疑惑が表面化して以降は、こんな歴然たる事実を無視して、誰も信じないような白々しい弁明を繰り返してきたのは他ならぬ安倍自身です。 まことに残念ながら、報道によれば公設第一秘書が詰め腹を切らされて略式起訴で終わりのようです。略式起訴は100万円以下の罰金が対象なので、つまり有罪でも懲役(執行猶予付きでも)はない、ということです。安倍本人も刑事訴追はされないのでしょう。それで終わりかよ、と思わざるを得ませんが、「えこひいき罪」がないのと同様に「不誠実罪」という犯罪もありませんから(犯した犯罪に対して不誠実な対応が量刑に影響する、ということはありますが)、そこは仕方がありません。 容疑が政治資金規正法違反ではなく公職選挙法違反になれば、公設第一秘書の有罪は連座制で安倍の失職につながりますが、なかなかその道は難しそうです。 ただ、いずれにしても、安倍は誠実性のかけらもないような白々しい弁明を行う人物である、ということは、白日の下にさらされました。(今までだって歴然としてはいましたが) その白々しいウソを真に受けて(本気で信じたのかどうかは知りませんが)安倍擁護の論陣を張ったネトウヨ言論人連中ともども、この世の恥さらし、という印象しか抱きません。本人たちは恥を恥とも思わずにこれからも政治活動、言論活動にいそしんでいくのでしょうが。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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