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2024.07.09
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テーマ:ニュース(100184)
カテゴリ:政治
フランス総選挙 極右政党、第1党届かず トップは左派連合
フランス国民議会(下院、定数577)選挙は7日、決選投票が行われ、即日開票された。左派連合「新人民戦線」がトップに立ち、マクロン大統領率いる与党連合が続いた。極右政党として戦後初の第1党となるかが注目された「国民連合」は3位で、政権を獲得できない見通し。
仏内務省が8日発表した最終結果によると、左派連合が182議席、与党連合が168議席、国民連合が143議席だった。
主要3グループは選挙戦で、移民政策や物価高対策などを掲げて支持を求めたが、極右政権誕生の是非が最大の争点だった。
6月の欧州議会選で与党連合が国民連合に大敗したのを受け、マクロン大統領は「反極右」を訴え、解散・総選挙に踏み切った。
選挙は小選挙区2回投票制で、6月30日の第1回投票で有効投票の過半数を得た候補が当選を決め、その他の選挙区では、上位2候補と、登録有権者数の12・5%を上回った候補が決選投票に進んだ。投票率の上昇で3人以上が決選投票に進んだ選挙区が激増し、反対票が分散するため国民連合に有利とみられた。

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東京での選挙結果は少々残念なものでしたが、フランスでは大逆転で左派が第一党になっています。

わずか1か月前、6月9日投票の欧州議会選挙で極右の国民連合が第一党になり、それに対してマクロン大統領が即時解散に打って出た時には、国民連合の大勝は既定路線と思われていました。
欧州議会選挙で国民連合が獲得した議席はフランスに割り当てられた81議席中30議席、得票率は31%余に過ぎませんでした。しかし、欧州議会選挙は比例代表制なのに対して、フランス国内の国民議会選挙は小選挙区(2回投票制)です。だから、得票率3割台でも比較第1党の国民連合が過半数を制する可能性は高いと見られていました。
欧州議会でのその他の党の議席は、「アンサンブル」(マクロンの与党連合)13議席、社会党13議席、左派の「不服従のフランス」9議席、中道右派の共和党6議席、緑の党5議席、超極右「再征服」5議席となっています。マクロンの与党は得票率15%未満に沈み、左派とエコロジストの諸政党は、合計すればマクロン与党の2倍、国民連合に匹敵する得票率だったものの、いくつにも分裂しているため、小選挙区制では決定的に不利と思われました。
しかも、マクロンの決めた国民議会選挙の投票日は、欧州議会選挙から1か月にも満たない7月7日です。とうてい選挙協力等の準備も整わないと目されていました。
ところが、ここから二度のサプライズによる大逆転が生じました。

第一のサプライズは、左派諸党の連合「新人民戦線」の結成です。社会党、そこから分裂したメランションの「不服従のフランス」、共産党、緑の党(エコロジスト党)という4つのグループに分かれていた左派・エコロジストの各党が、なんと欧州議会選の翌日6月10日には、大同団結を発表したのです。これによって、国民議会第1回投票での得票率は、国民連合33.2%対新人民連合28.2%と、かなり接近したものになったのです。
が、それでも国民連合の方が多少なりとも得票率が高いことから、国民連合の第一党は確実視されていました。
ここで起こった第2のサプライズが、マクロン与党連合と結成されたばかりの新人民戦線の選挙協力の成立です。
新人民戦線に結集した左派の各政党ですら、各党間の政策、主張の違いはかなり大きいのです。ましてや、新自由主義経済推進のマクロンと左派各党の違いはそれ以上に大きく、両者は激しい対立関係にありました。その両者が選挙協力を結んだ、それも6月30日の第1回投票から7月7日の決選投票までの、たった1週間の間に、です。

ただし、それでも、さすがに過半数は困難と見られたものの、依然として国民連合は第一党にはなると予測されていました。
それがふたを開けたら逆転で新人民戦線が第1党となり、国民連合は第3党に終わりました。

予測が外れて国民連合が急激に失速したのは、一つはこれまで国民連合は「極右からの脱却」をアピールしてきたものの、第1回投票の後、所属議員による移民に対する差別的言動があって、浮動層に影響を与えた可能性が指摘されているようです。
しかし、もう一つはおそらく選挙協力の有効性に対する見込み違いがあったのではないかという気がします。
前述のとおり、左派各党特に「不服従のフランス」とマクロンは激しい対立関係にありました。その両勢力が突如として選挙協力を発表しても、有権者がどれだけそれに従って、マクロン支持者が左派に投票したり左派支持者がマクロン与党に投票するだろうか、という点はかなり疑問視されていました。棄権が増えたり、左派に入れるくらいなら極右のがマシ、あるいはマクロン派に入れるくらいなら極右の方がマシという支持者が少なからずいるのではないか、と考えられていました。
しかし、ふたを開けると、この選挙協力が額面通りの効果を発揮したわけです。投票率は第1回投票が66.7%で第2回が66.6%なのでほぼ変わらず、不本意な投票を拒否して棄権した投票者はほとんどいなかったことが推測できます。

つまりそれだけ極右に対する警戒感、拒否感が(極右支持者以外には)共通していた、ということなのでしょう。「立憲と共産の『野合』は無党派層が逃げる」などとされるどこかの国の選挙風景とは全く違う選挙風景が存在するわけです。
まずは極右政権の樹立が阻まれたのは喜ばしいことです。





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最終更新日  2024.07.09 23:40:12
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