しゃべれども、しゃべれども~同期会番外編その1~
GAKIとKONチャンと過ごした日はたっぷりしゃべった。GAKIとは同じ中学出身だがクラスが一緒だったのは高3の時だけ。美術部では一緒だったし、高2の時からS美にも共に通った仲。勉強もスポーツも出来、面倒見が良くて、家庭的でさらに豪快さもあった彼女は女子からもあこがれの的。そんなGAKIだが、授業をサボって、最後の甲子園を目指すクラスメートの野球の応援に行ったという逸話がある。翌日職員室に呼びだされた彼女、問いつめられてGAKI「応援に行かせて欲しいと言ったら行かせてくれましたか?」担任「そんなのダメに決まってる」GAKI「だから黙って行ったんです」そのとたん怠慢S谷に出席簿で頭を叩かれ、気を失ったというのは今回初めて聞いた。今では四人の子どもを育てる働きもののお母さんだ。KONちゃんは2年、3年とクラスが同じ、よくお弁当を一緒に食べた。いつだったか天気がいいので裏の旭山公園にお弁当を持って数人で出掛けた。お弁当を開けて箸が無いことに気付いた彼女はポキンと木の枝を折ってハシを作りそれで食べ始めた…そんなおおらかなKONちゃんが好きだった。今はピアノ教室主宰、設計士の優しいご主人とワンちゃんとの暮らし。ちなみにGAKI→B型KONちゃん→O型私→AB型札幌を訪れた時はいつもこの二人を頼ってしまう。教員を辞め、傷心の思いで訪れた時も「逃げたんじゃない、新しい道を切り開いたんだよ」と励ましてくれたっけ。しゃべりだしたらもう止まらない。ラーメンを食べに行こうと言いつつ、根が生えたように座ったまま時間を忘れ話した。そもそもGAKIはいつのまに結婚したのだ?なぜUさんと?交友範囲は広かったはずなのに…に始まりGAKIとUさんが結婚前に仲立ちしてくれた実らなかった私の見合い話、(実っていれば私は今頃小樽の画材屋のおかみさん)KONチャンの新婚早々プチ家出の話には笑った。まるでドラマのようなアクシデントを前向きに乗り越えてきたGAKIの話は今も豪快?私の苦労話など足元にも及ばぬ…おもえばこの三人、ここにバイオリンを抱えたRUUが加われば完璧に芸術コース軍団だ。音大や美大などに進まず「F女子大にでも行ってお嫁さんになれ」というありがたーい進路指導を受けた仲間である数式をひとつ覚えるなら一枚でも多くデッサンを描こう、一分でもピアノのレッスンを、という面々だったから理数系は苦手だった、イヤ最初から捨てていた?科学で赤点取りそうになり、M田先生の準備室へKONちゃんと二人で懇願しにいった事もあったっけ。でも、それぞれの夢に向かって努力していた。芸術家肌の三人だから感性が似ているのかもしれないねとKONちゃん。KONちゃんに言わせれば私たち二人がクラスを仕切っていたから楽しかった、というがそれは違う…と思う。(GAKIはリーダー格だったかもね)個性的なクラスメートが揃っていたから楽しかったんだよ今はそれぞれの仕事も家族構成も違うけれどこれからも良き友人でいてください。夕刻、KONちゃんのご主人が改装を手がけたというお蕎麦やさんに出掛け美味しい食事に舌つづみ、お腹も一杯。もう、しゃべり疲れて頭もクラクラしてきたのでお開きに。元気でいればまた会えるよねありがとう、ありがとう!また会える時までたくさんの逸話を作っておくことにしよう。