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カテゴリ:塾のこと
夜の中2授業を終え、メールボックスを開くと、 夏期前に入塾した中3男子のお父様からメールが来ていた。 「楽しく塾に通っています。朝から晩まで子供が勉強して親としては有り難い限りなのですが、今までたいして勉強してこなかったので、いきなりこんなに勉強すると息切れしてしまい、辞めるなんて言いやしないか心配です。マラソンを最初から飛ばしているような感じで、徐々にペースを上げていくようにして頂けないでしょうか。別にどうしても○○高校という訳ではないので。」 というものだった。 丁重に方針を変えない旨を伝えさせて頂いた。 今まで勉強してこなかった子が、 中3でこの時期から塾に通い始め徐々に勉強をしていった生徒を僕は知らない。 僕の経験上、この時期に勉強に真剣に取り組めない子がこの後“徐々に”なんて知らない。 この時期に頑張れない子は最後まで頑張れないのがオチ。 そして受験はよくマラソンに例えられるが、なんか都合のいい例えに聞こえてしまった。 僕も子供や親御さんにマラソンに例えて話をすることはあるが意味が違う。 さらに言えば、僕は志望校で勉強への取り組ませ方を変えたりしたくない。 甲子園に行けそうもない高校の球児たちが一生懸命練習しないとでも言うのか。 この男子生徒は学年180人中110番くらい。通知表はほぼオール3。 志望校はこの地域の公立3番手校。大学進学実績からいけば2番手校を凌ぐ程。 今の学力からでは厳しい。 でもだからこれ程勉強を課しているだけではない。 受験勉強をどれだけ頑張ったかが、これからの人生で絶対に活きてくると信じているからだ。 それにメニューは個々で違ったものを課している。 難易度は考慮して課している。 そのお父様は3時間の入塾三者面談の席で志望校を言った後に、 「でも入れなくてもいいので。」と子供の前で言ってしまった。 「絶対にこの高校に合格しなきゃダメ。」とヒステリックに言う親御さんも感心しないが、 こう言ってしまってはいけないと思う。 励ましてほしいとメールでお願いした。 いくつかの塾を回られて、 その中で僕の塾の理念に共感して下さって入塾されたので大変有り難いのだが、 せっかく入ったばかりの塾を息切れして嫌になり辞めたいと子供が言いやしないかと 心配するのも僕の塾でお世話になりたいという思いの裏返しだと伝わってくるのだが。 子供は親が思うより強い。 環境順応力、適応力も大人のそれよりはやい。 たとえそうじゃなくても強くさせなければいけない。 大人がそれを抑えてしまってはならない。 子供のつけなければいけない力を抑えてしまってはいけない。 息切れしてしまったら、その時に親としてどう堪えさせるか考えるべきではないだろうか。 先回りして手を貸してしまうことがどれほど子供にとってもったいないことか。 WとDのキーが打ち込めない自宅のノートパソコンから打っているので、 コピペしながらで一苦労。 修理した方がいいのか、買った方がいいのか、まずは見積もりを出してもらわなきゃだな。 なんて思ってからもう1ヶ月が経つ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.07.31 22:22:13
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