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カテゴリ:美術館・博物館
おはようございます。
昨日から雨でしたが、朝には止んでいて助かりました。 今日は帰りに伊勢丹よりたいんです^^ お目当ては・・・。「シダネルとマルタン展」 さて、先週は会期終了間際に明治期を中心に、日本を代表する美術工芸品として盛んに製作された刺繍絵画や関連資料を紹介する「刺繍絵画の世界展 ‐明治・大正期の日本の美‐」に行って参りました。 写真撮影は不可でしたが、美術手帖に美しい写真が沢山掲載されています。→こちら 日本画家が下絵を描き、刺繍職人が一針一針糸を通す。 大きなタペストリーも数多くて、4年~6年とか、何人もの職人さんの手を通して作られた作品など、大作が展示されていました。 最初に展示されていた「老松鷲虎図」なんて、めっちゃ近づいてまじまじと見ても、刺繍と分からないくらいでした。 水墨画にしか見えない濃淡。 私は「夕陽に帆掛舟図」がとても好きだと思いましたが、糸の光沢が本当に月明かりのようで、全体の黒い中に浮き上がる波の反射が息をのむ美しさでした。 その横の「波」も美しくて素敵でした。いったいどうやって縫ってるんだ???? 下絵と共に展示されていたり、その下絵を描くための参考にした写真や海外の絵なども展示されていて、西洋の原画から構図などに手を加え、日本画的な表現に変更されている様とか興味深いものでした。 明治から大正にかけての僅かな期間に作製された工芸品ですが、この手仕事は贅沢の極みですね。 多くは輸出され、現物が国内にあまり残っていないというのは残念です。 下絵だけの展示もあり、大英博物館の実物が見てみたいものだな・・・とか。 微妙な色の糸のグラデーション表現もすごかったですし、同じ色の絹糸でも、縫い目の方向で光の反射が変わり白っぽくみえたり、灰色がかってて見えたりと陰影がついて見えるのも本当に美しかったです。何という技術でしょうか・・・。 詳しい解説動画がありましたので、ご参考に。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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