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第4夜 こんな夢を見た。 Hands。 両手を伸ばして差し出しても あなたが受け取らないことは 最初からわかっていた ふと振り返った指先 笑顔を作ったあとふと眉根を寄せる ブックエンド越しに目が合う そらす視線 夏の日の中の水しぶきのように 瞬間瞬間にぱっとこぼれ落ちる 痛み あなたの 以前の私だったら 後先見ずに 受け止めただろう 望もうと望むまいと 伸ばした手の指の隙間から 滴り落ちていく その最後のしずくを受け止める 手を差し伸べただろう でも 一つ年をとるごとに 人はどんどん臆病になるのだろうか あなたが傷つく自分を守る為 ぴんと張り詰めている その空気が 痛く 心臓に冷たい刃を突きつけられたように 否応なく魅きつけられるように 目を離すことすらできず 肌に突き刺さる あなたをたぶんこの場にいる誰より 理解ってあげられる 自信は 確かに あるのだけれど でもそれ故に いつかこの人は 私が一生かかっても忘れられないような 傷つくような言葉を 投げつける その予感 この気持ちを何と呼べばいいのか 今の私は その予感ごと 受け入れる勇気がもうない 伸ばしかけた手を 力無く 降ろす ------------ 夢じゃなくてただのポエムじゃん。 過去のヤツ。 第一夜。 第二夜。 第三夜。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Jun 7, 2004 11:46:13 AM
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