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いやあ、引っ張るな~。 でもさ。 末摘花。どう? 結構昔この段嫌いだった。 だってあんまりにもひどくない? 末摘花に対する扱いが。こういうとこ紫式部ってどーよ? って思ってたし。 でもよく考えると彼女って唯一源氏が幸せにした女かも。 Anyway, 夕顔の死後、また同じような目に会いたい源氏(←この辺同じ思考パターン)はあちこちの女に手紙を出してる。 で、もとは宮家だけど父の死後うらぶれてる姫の噂を聞くと。 第二の夕顔を期待して、文を送る源氏。 しかし、親友にして色好みのライバル、頭中将も彼女の存在に気がついた。 競争で文をやる二人。なのに返事は来ない~。(これ、ルール違反ですな)。それほど気乗りもしなくなっていたけど、つい等の中将へのライバル心から、手引きをしてもらって姫君と逢う。 しかし、彼女はまともな受け答えもしなければ、引っ込み思案で何の反応もない。 がっかり~。 する源氏だが、そこは悲しい男の性。 もう一回逢えば何か違うんじゃ。 自分を騙して、再び彼女を訪う。 はかばかしくない夜も明けて、翌朝、とりあえず彼女の顔を見たい。 と思う源氏。 戸惑いながらも日のあたる方へでて来る末摘花(彼女は気立てよく、素直です)。 源氏は「見ぬやうにて、外のかたをながめたまへれど、後目(しりめ)はただならず」 あまりじろじろ見るのもなんなので横目(ただならない横目だよ!) 。しかし、その目に入ってきたのは まず背が高い(悪かったわね!)。 その次に目に付くのは、鼻!! 象みたいだよ! 「あさましう高うのびらかに、先のかたすこし垂りて色づきたること、殊のほかに」不細工だ。 顔は真っ青に額がでかく、下膨れの顔は「おどろおどろしう」(←まで、いう?)長い。 愕然とする源氏。 源氏は「何に残りなう見あらはしつらむと思ふものから」 何で見ちゃったんだろおおおおおおお。 と死ぬ程、後悔しながらも 「めづらしきさまのしたれば、さすがにうち見やられたまふ」 あんまりにも(末摘花の顔が)すごいので、目が!! 目が離せない。ひ~。 って、おい! 紫式部って感じ悪いな~。 しかし、このあとも末摘花はとんちんかんな歌詠んだり贈り物したり散々でござる。源氏が経済的な援助したあげるので暮らし向きはよくなるんだけどね。あとで、二条邸にもよんで貰えたはず。 しかし、まあこのエピソードの収穫はあまりに源氏があほで憎めないってとこかしら。 あ、あと経済的援助をもらって、でも源氏とのれない関係は速攻終わる末摘花だけど、紫の上や明石の上みたいな気苦労からも開放されるわけで、それはそれで勝者なのかもしれないねえ。ってとこです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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