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Sylvia Plathの元旦那さんということばかりで有名だが、彼自身本当に早熟の天才で、終いにはPoet Laureate(桂冠詩人)ですよ。桂冠詩人。 そんなのいまだに意味あるのかよ、って思うでしょ? 結構あるのよ、イギリスでは。 有名なところでは、ダニエル・デイ=ルイスのパパのセシル・デイ・ルイスがそうですね。ダニエルが文芸作品によく出るのはパパへのコンプレックスもあるといってました。 えっとお。私は元々シルビアプラス(Sylvia Plath)が大好きなのです。(米国のこれまた早熟の天才詩人。天才ゆえに早くから精神を病み、自殺未遂を繰り返す。その辺の経緯は自伝的小説BellJarに詳しい。フルブライト奨学金でイギリスに来て、TedHughと出会い、結婚。一時的に小康を保つが、そこは天才同士二人の結婚はやがて破綻、別居。別居した次の年シルヴィアはガスストーブに頭を入れガス自殺した。) このBirthday LettersはTed Hughがなくなる一年前に出したSylviaPlathについての詩をまとめた詩集。幾つかは既に発表されていたけどほとんどはシルビアの死後書かれた未発表or注目を浴びてこなかった作品。それらを(Sylviaの死後には結構批判を浴びたりした彼だが)、自身がなくなる一年前に出版と。 出会いからの二人の生活の1シーン1シーンを切り取った詩の集まり。その全編を流れるのは、愛情と悲しさと喪失感と、後悔…。 彼女との出会い。Elfのような少女。貧乏で不安定な中での一心の求婚。新婚旅行。同じ詩人としてのライバル心。しのびよる彼女の父親の亡霊(彼女の父親の死は彼女の精神状態に深く関係している)。別居。死。 70いくつかになったTedHughが若かった二人を思いおこし、2人のシェアした時間を思いおこす。 愛情や輝きを歌った詩の隣り合わせにある暗闇の詩。 The Machineとか読むと胸が痛い。 あの夜彼女はオレンジ色の夕日を見た後,二階の部屋で暗いマシンの迫り来る音を聞いてた。 その頃、僕は下で横に座ってる犬と同じくらいに何も考えないで座ってた。 いや、犬のほうがまだマシだったろう。そうだったら、彼女に忍び寄る父親の過去からの亡霊に気がついただろうから。 それ以来、心の中であのときに戻って何度も開ける扉。 まだ間に合うことを祈って。 ↑は訳ではない。 詩を読んでくれい。 なんかCoccoの遺書聞きながらこれ読んでたら泣きたくなった。 青春の輝かしい時期を共有した相手。 生死、時を越えて思いを寄せる相手。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Jun 28, 2004 03:32:53 AM
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