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遠恋しながら読書の日々。

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Aug 24, 2004
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昔書いたけど諸々の事情から小心にもお蔵入りしたもの。

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by ジジェック updated 5/6 .2004

昨今ワタクシ死ぬほどこの本のことばかり話しているような気がする。
Before Sunrise(ところで非常にいい恋愛映画、これ。)でイーサンホークが
いうところのself repetitive(日本語でなんていってるのか見てない)なんだけど。

でも何故今、去年(おととし?)のMyブームのジジェックについて、これほど思いを馳せるのか。
答えは簡単。再三再四自分の日記の中では書いたが、9.11(September Eleventhアメリカ同時テロの日)以来、私が耳にしたありとあらゆる議論・意見の中で最も明解で、抜本的な、説得力のある、また非常に冷静で深い議論の一つだからだ。

私の乏しい語彙ではこの本を描写することはできないし、またそのつもりもない。
(この本は全てのページが大切だから要約のしようがないしね)。読んでくれい。

以下は必ずしも本の内容とはリンクしてないし、本の中でこういうことが述べられてるとかこの本を読んだからそのままこういう意見を持つようになったとかではありませぬ(別に下記のようなことをジジェックいってないし。繰り返すようだが彼の視野はもっと広く深い多角的だ。っていうか彼って何であんな頭いいのかしら。非人間的ですらあるわ。)
だから下の私の駄文を読んでこの本に変な先入観を持たないでほしい(じゃあ書くなって? でも私が本を読んで考えたこと。をその本の紹介に代えるというのが私のスタイルなんだもん)。むしろ、この本のもっとも優れたところは、この本は答えをくれる本ではない。というところであると思う。そうではなくて読んだ後に、自分の中に眠ってた色々な思考が刺激されて湧き出てくるような本)。

ちょっと話はそれるが、
私はそもそも昨今の、国や企業や社会的強者に対しては妙に甘く寛容で(彼らの義務不履行にはいかんせん甘い)、弱者や既に傷ついている個人に対してとことん不寛容なものの言い方がスキではない。
周りはこうこうこういうけれど、被害者にも責任があるとか。回転扉の事故を知りながら放っておいた企業ばかり皆責めるけれど、手を離した母親も悪いとか(あほじゃないの? 企業には安全第一で事故の可能性を可能な限り低くすべく、日夜研鑽の義務があるのよ。分かってて何もしなかったんだから、明らかに義務不履行じゃないか。こういうことが発覚したときに企業責任を追及しないでうやむやにするから某自動車会社みたいな会社が出るのよ。)
そういう人に限って、自分ひとり"冷静に”感情に流されずに、人とは違うものの見方をしてると満足しているらしいのに、いざとなると態度が悪かっただの、国に感謝の気持ちが足りないだの、あの時こう言っただのああ言っただのよく分からん”ヒステリックな”反応ばっかりするのも特徴。

Anywayワタクシは9.11以来、テロに関して、見てきた議論に非常に違和感を覚えてきました。
ちなみに、私はネット上で起こりがちな、じゃあお前は何やってるのか、**(←ここにはなにかアホっぽい極論が入る)できるっていうのか、等の議論が嫌いです。
後、安直に**主義とか、お前は**派だの、**の影響だの右だの左だの性急に人の意見をカテゴライズするのも、苛苛しまする。

またワタクシは現実的に自分にできること(Web上でではなく。自分への言い訳もしくは自分の救助、もしくは自分はこれをやってるから人様に意見する権利があるとかいう自己擁護や論理武装のためでもなく、もしくは自分に対して罪悪感(を持ってるだけマシか。よく考えると。)を和らげるためでもなく。))をすること、もしくは建設的な議論(一方的、感情的、陰湿でない、の意)、及び縦にも横にもものごとの構造を知ること(中東問題にしろ、テロにせよ、イスラエル問題にせよものごとには過去の歴史、原因の原因の原因があるわけでその過去のいきさつを知る手間をかけないで、今目の前にある現象・事件(マスメディア経由)でのみで物事を判断するのはいかがなものか。しかもこの場合の「知る」とは本を一冊こっきり読むことではない。昔一時、君は**の真実を知っているか、僕は知ってる、ここんとこ勉強したから。とか、今までの「歴史」は間違っていた。とかやたらいう方たちがいて聞いてみると、おい、某元漫画家が書いたつまらん本1冊か2冊読んだのを鵜呑みにしてるだけなのか(あれって歴史??)とか。そういうことがよくありました。)以外の行為にあまり意味を感じませんでした。今だから言えることだが。

更に、個人的には(あくまで個人的にはね)やたらアメリカについていきたがる賛成派もさることながら、正直、戦争はよくない!、戦争は人を殺すということだ。だからやってはいけない(勿論それは絶対的に正しい。そのアプローチがどうこう言ってるのではないんだけど…)、イラクの人々は云々、子供は云々、未来は云々、そういうことばかりを一辺倒に声高に前面に出した「ヒューマニスト」な議論のみの「議論」(何故カギカッコつきかというとそういうことがヒューマニストなの?と時々疑問に思ったから。そして行っていることはもはや議論ではなく自分達に都合のよい感情論だけを振りかざすだけだから)にも非常に非常に違和感を覚えていました。そうではなくて、テロとかイスラム原理とか狂信的とか自爆テロとかそういう言葉を安直に使っているけど、それらのうしろにあるもっと本質的構造的なアプローチがあってもよいのではないかと思ったからです。

あくまで個人的な意見です。
でも、もしあたしと同じようなことを感じた人がいるならば、この本はその人にとって"must read"です。(ジジェックはラカン派の哲学者なのでラカンに関する言及がかなりあるのでとっつきにくい部分もありますが気にしない気にしない)





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Last updated  Aug 27, 2004 02:09:56 AM
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