千歳と勝沼の出会いが生んだハスカップワイン!!千歳市高台の「ハスカップの里 千歳ワイナリー」さん
千歳と勝沼の出会いが生んだハスカップワイン!!千歳市高台の「ハスカップの里 千歳ワイナリー」さん 日本で一番初めにワイン造りを始めたのは山梨県ですが、二番目に古いのが北海道だったことはご存知ですか?!そして今では、醸造用のブドウの生産量では、北海道が一番なのだそうです。ワイナリーも道内に20カ所、石狩管内には4カ所あります。その中の一つが、今回の取材先の「千歳ワイナリー」さんです。JP千歳駅から450mの高台にあって、以前は(元)千歳市農協の石蔵倉庫を改装して、25年前にワイナリーにした趣のある建物なのです。千歳特産のハスカップの需要とイメージを高めた、千歳市民に親しまれるハスカップワイン!!三澤社長お話を伺ったのは、千歳ワイナリー(北海道中央葡萄酒株式会社)の三澤社長です。親会社は、勝沼の老舗のワイナリーとして知られる中央葡萄酒株式会社で、1988年に中央葡萄酒の第2ワイナリーとして千歳に誕生したのが始まりです。2011年には、親会社から分離独立して、三澤社長に未来が託されたのです。 千歳ワイナリーの主力商品は、ハスカップを使ったワインが9種類ありますが、工場限定品、市民還元品、終売品などもあって、こちらの工場でしか手に入らないハスカップワインもあります。原料のハスカップは、JA道央(千歳、恵庭、江別、北広島の4市を統括する農協)が集荷した、100%いしかり育ちのハスカップが使われています。いしかり産の熟した採れたてのハスカップと、勝沼仕込みの製法が一つになって、千歳ワイナリー・オリジナルの、千歳市民に親しまれるワインになって25年、国際空港都市千歳にとっても誇れるお土産品として評価されています。米の減反政策でハスカップの栽培が始まり、需要を拡大する用途開発にワイン造りを検討!! そもそも、千歳でハスカップの栽培が始まったのは、米の減反政策で、農家の経営を改善する作付け転換と、地域の活性化が目的でした。幸い、千歳の気候風土はハスカップの栽培に適していて、品質の良い美味しいハスカッブができるのですが、生食には不向きで、加工食品への用途開発が急がれていたのです。ハスカップを果汁保存し、流通させやすくし、大量供給が出来る方法としてブドウをワインにするように、ハスカップもワインにできないかと考えたのです。問題は、酒造免許申請の難しさ、ワイン造りの醸造技術の難しさなどがあって、(元)千歳市農協 (現JA道央傘下)が、勝沼のワイナリーに助けを求めたのです。千歳産のハスカップは、勝沼のエノログ(醸造家)に出会って、千思万考の末、 魅惑的な彩色味のワインに生まれ変わった!! 右からハスカップスイート 720ml 1,365円ハスカップ千歳紀行 720ml 1,694円ハスカップ畑のおくりもの 720ml 1,759円25年前に、初めてハスカップを見た勝沼の人々はどう思ったのでしょう。はたしてワインになるのか、リキュールがよいのか・・・、それによって酒造免許も変わるので、文字通りゼロからのスタートになったのです。三澤社長いわく、”ハスカップをワインにするスタンダードが無いのです”、“葡萄とは違うのは分かっていても、つい葡萄のワイン造りと比べてしまうのです”。そんな試行錯誤の末、原点に戻って、ハスカップの特徴を一つ一つ洗い直して、特長を引き立てる、欠点を技術で補う・・・と考えている内に、ハスカップをワインにするための輪郭が見えてきたのです。その結果、ハスカップの酸味を活かした爽やかな味のワイン、酸味を活かすために甘みを少し強めた、酸味と甘みのバランスが良いワイン、ハスカップの赤味を活かす、潰れや濁りが出ない優しい製造工程 等々・・・、結果として、どこに出しても、どなたに飲んでいただいても、自信を持ってお薦めできる、ハスカップワインのスタンダード?が出来たのです。と言うより、世界に通用するワイン造りを旨とする勝沼のエノログ(醸造家)がプライドをかけて造ったワインですから、本当は初めからスペシャルなのです。どうですか?! 試飲してみたくなったでしょ。工場見学の予約もいいですね~。試飲して一飲百夢、いしかり育ちのハスカップと勝沼の賢人との出会いが、物語となって脳裏に走馬すること請け合います。次なる世代のためのカジュアルなハスカップワインのニーズを求めて!! ハスカップキューティ 500ml 1,100円三澤社長は、千歳に来てから、地元の方のハスカップに対する愛着と強い思い入れを、実感として強く心に受け止められるようになったと言います。よく、お使い物や贈答用にワインを買いに来られる方々のお話などもお聞きして、もっと気軽に、カジュアルに楽しんでいただけるワインを造りたいと考えて、今年5月に新製品”ハスカップキューティ”を発売しました。こだわりの堅苦しいワインではなく、気軽に飲んでいただけるワインとして、日頃あまりワインを飲まない方に、お酒を飲まなくなった若い人達のためにと、次なる時代に向かって、夢はどんどん広がっているようです。----------------------------------店名 千歳ワイナリー (北海道中央葡萄酒株式会社)住所 〒066-0035 北海道千歳市高台1丁目7番TEL 0123-27-2460FAX 0123-27-2465取扱商品 ハスカップワイン、その他ハスカップ商品営業時間 午前9時00分~午後5時00分定休日 4~10月は無休、11月~3月は土・日・祝日・年末年始休業取扱店 千歳市内スーパー・小売店、札幌の百貨店、新千歳空港売店、その他催事販売工場見学 見学時間帯/9:00~17:00 見学時間 /30~40分 定員/1~40名様 予約は前日までにお願いします。 電話/0123‐27-2460 Eメール/info@chitose‐winery.jpHP http://www.chitose-winery.jp/