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カテゴリ:経済問題
今日(11日)も、いくつか重要と思われる記事が出ていました。今日はそのうち、3月の工業生産指数予測アンケート結果と預金の法定準備率に関する記事を紹介します。 今日は、「(AAでは)記事にならない情報」の話題で大きな変化はありませんでした。その中でも特に、イマムオール大イスタンブル市長とシリア難民問題、そして物価高・生活苦に関する議論が中心だったように思います。まず、イマムオール市長については、昨日は、「大統領候補としての資格がなくなった」とする意見を紹介しました。この意見についてなのか、それともこれと同様の意見が非常に多いのかは分かりませんが、いつも紹介している解説者が一生懸命?イマムオール市長を擁護していました。その要点を一言で言えば、「癒着メディアと癒着したこと、これを批判したメディア関係者に傲慢・不遜な態度を取ったこと。たった1回の失敗で、野党の有力候補が排除されることは納得できない」ということになると思います。「癒着メディアと癒着したこと」自体は、管理者も現時点では大したことではないのではないのかという気がしていますが、「これを批判したメディア関係者に傲慢・不遜な態度を取ったこと。たった1回の失敗」という部分は、同意しかねます。これは昨日も紹介しましたように「性格、人生観」から来ているもので、「たった1回の失敗」ということになるとはとても思えないためです。「多分、投票日までにも更に数回起こり、当選後は時間の経過に伴って拡大していく」のではないかという気がします。とは言え、「大統領選挙に勝つことが最大の目標」であることは事実であり、「今回の件だけを理由として、候補者から排除すること」は必要ないとは思います。が、「心からの反省があるのか、本当に改心したのか」は慎重に検証する必要がありそうです。いつもの解説者も最後はあきらめて?、「今回の件から教訓を引き出し、候補者に対する支持者の厳しい目を意識して、6党党首は候補者を決める必要がある。」と述べていました。 次に、シリア難民問題では、「エルドーアン大統領の変心には、特にMHPはついていけていない」と思われる状況です。そして、調査会社社長の面白い?発言が出ていました。5月のアンケート結果を集計中とのことですが、「勝利党(オズダー党首)の躍進が見られるが、支持者はAKPとMHPからの転向/移動が多いと思われる」とのことだそうです。アンケートを行う際の質問で、「最後の選挙ではどの党に投票しましたか。次の週末に選挙があれば、どの党に投票しますか」という質問をするとのことで、この2つの質問から「票はどこからどこへ移動したか」を測るそうです。その結果、「勝利党が新たに獲得した票/支持は、AKPとMHPの元支持者から来ている部分が多い」という結論になっているとのことです。 なお、昨日は、「今日も中央銀行の3統計の定例発表の内の2つ(外貨準備高と海外居住者の株式・債券購入額)に関する記事がAAには出ていませんでした。リラ防衛のために大量の外貨が売却され、外貨準備高も大幅に減少していることは想像に難くありません。」と紹介しましたが、よく考えてみれば、この種の統計は、もともとは木曜日に発表になっていました。なぜか今日(水曜日に)、外貨準備高は発表になっています。
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5月11日(最初の患者確認から792日目)付けの新型コロナウイルス(KOVID-19)の感染状況を紹介します。 今日の検査件数: 12万9,362件 今日の感染者数: 1,670人 今日の死者数: 9人 今日の完治者数: 1,711人 今日(11`日)は、アナトリア通信(AA)には次の記事が出ていました。今日は1と2の記事を紹介します。 1 AAフィナンスは(3月の)工業生産予測アンケート結果が発表した 3 中央銀行の外貨準備高は1,069億ドルとなった 4 アンカラ検察庁は、メティン・ギュルテキン氏(注:DEVA創立者・顧問。スパイ容疑で起訴)の釈放決定に反対意見を表明した 5 内務省は、オズダー勝利党党首を告発した 6 エルドーアン大統領は、『世紀の問題如何に解決したとすれば、今日の困難も我々は最近の困難な状況を乗り越えていく』と述べた 7 アルトゥン大統領府広報官は、『トルコの難民政策から政治的利益を得る機会を我々は与えない』と発言 8 エルドーアン大統領はクルチダルオールCHP党首から3万リラの(精神的被害)賠償金を勝ち取った(注:第1審) 9 “爪‐鍵”作戦で、テロリスト3人が無力化された 10 “平和の泉”及び“ユーフラテスの盾”地域で、PKK/YPGテロリスト10人が無色化された 11 イスタンブルでIETT(イスタンブル市交通局)のバスが炎上した 12 (イスタンブル市)ファーティヒ区で路面電車とIETTバスが衝突した 13 ISKI(イスタンブル市水道局)所管の水道管が破裂して、道路が冠水した
今日最初に紹介するAAの記事の見出しは「Aフィナンスは(3月の)工業生産予測アンケート結果が発表した」です。今日(11日)付の記事です。 AAフィナンスの工業生産指数予測アンケートに参加したエコノミストたちは、2022年月の暦調整後の工業生産指数が、昨年同月と比べて9.4%上昇するものと予測しています。 トルコ統計庁(TUIK)が5月13日(金)に発表する2022年3月の工業生産指数に関するAAフィナンスの予測アンケートは、7人のエコノミストの参加を得て実施されました。それによれば、エコノミストたちの2022年3月の暦調整の工業生産指数に関する予測の平均値で9.4%の上昇となりました。エコノミストたちの暦調整後の工業生産指数の予測は、6.5%から12.5%の間でした。また、3月の未調整の工業生産指数は年間ベースで8.1%上昇すると予測されました。 なお、2022年2月には、暦調整後工業生産指数は年間ベースで13.3%増加しましたが、季節及び暦調整後の工業生産指数は前月と比べて4.4%上昇し、また、未調整の工業生産指数は前年同月と比べ13.3%上昇しました。
今日、2つ目に紹介するAAの記事の見出しは「金融関係企業の支払準備率が暫定的にゼロとされたA」です。こちらも今日付の記事で、抜粋して紹介します。 トルコ中央銀行(TCMB)は、金融関係企業のトルコ・リラ及び外貨の支払準備率を5月13日までゼロ引下げました。 TCMBは法定預金準備率を変更する通達は、今日の官報で告示され、実施されました。同通達によれば、5月13日まではトルコ・リラ及び外貨建て預金の法定準備率はゼロに引き下げられました。なお、外貨建ての法定準備率は5月13日以降12月23日までは3%が適用されます。 4月23日に行われた法定準備率の変更では、トルコ・リラ建て預金の法定準備率は3~8%で、外貨建て預金の法定準備率は5~21%となっていました。 ここからは一言解説・雑感です。わざわざ記事になっている意味は良く分かりませんが、水曜日(今日)に外貨準備高が発表になり、4月29日までの1週間で20億5,100万ドル減少(純外貨は6億9,700万ドル減少)しました。トルコの預金の半分以上は外貨建てですので、法定準備率が5~21%から0%に引き下げられれば、金融機関には計算上では相当大きな外貨の余裕が発生することになります。反対に言えば、この2日間で、何か大きな外貨需要があるのかもしれません。それ以降も全期間の預金で3%とのことですので、その後も余裕?ができることになります。反対に、市中銀行から外貨が集まらなくなるTCMBの余裕は一層無くなることになりますが、そうしてでも市中銀行等の金融関係企業を助ける必要が起こっているのではないかと想像します。
トルコリラ等の外貨建ても含めた債券投資に関する情報を発信しています。外債投資に興味のある方は、一度覗いてみてはいかがでしょうか。 社債投資まとめ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2022.05.12 14:28:03
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