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2022.06.19
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カテゴリ:社会問題
 今日(18)は土曜日であったためか、経済面でも、社会面でも、重要と思われる記事は全く出ていませんでした。

 今日も、「(AAでは)記事にならない情報」としては、昨日紹介しました“アルンチ元国会議長・元副首相の「“王様は裸だ”と言うべき時が来た。取り巻きと癒着メディアは謀略をやめ、本当のことを伝えるべきだ」との発言”を巡る問題が継続しています。しかし、「(AAでは)記事にならない情報」も話すべきことがなくなっているという感じがしないでもありませんでした。「早期選挙を巡る問題」についても、エルドーアン大統領の立候補資格、国会決議の時期、「選挙対策としてのバラマキ政策」などが言及されていましたが、目新しいものはなく、かつ、集中している議論もなく、“思い付きで、バラバラと話されている程度”と言う感じでした。物価高騰に関連して、「公務員給与、年金のインフレ調整」と「民間企業で働く人の最低賃金の引上げ」、特に政策次第できまる後者の話題が今後重要になってくると思われます(前者は法律で決まった定期的見直し)が、まさに、エルドーアン大統領次第であり、ビルギン労働・社会保障大臣や労働組合委員長をはじめ、他の人は誰も話したがらない状況です。

 そんな状況下でも、1つだけ、今後重要になると思われる話題が出ていました。エルドーアン大統領とHDPの関係、あるいはクルド政策に関する話題です。あるいは、クルド人内部の問題とも言える状況についてです。トルコでは「共和同盟」と「国民同盟(又は野党6)」という2つのグループが政権を争っている状況ですが、現時点ではどちらの大統領候補も自陣営の票だけでは“50%+1票”を獲得することができないと思われています。そのため、キャスティングボードを握っているのは、第3の左派勢力、とりわけまとまった票を持っているHDPであり、広い意味ではクルド人票と言うことになります。HDPは左派という顔を持っており、TIP(トルコ労働者党、1%程度の支持率)とも共同で行動することもあり第3の選挙同盟を作るという話もあります。もう一方では、「クルド人を代表する最大の政党」という顔も持っています。クルド人はPKK支持者を含む、HDP支持者と、伝統的なクルド人部族に属する保守層に大きく2分することができると言われています。保守層は伝統的に中道右派政党、場合によってはイスラム政党を支持してきました。この保守層の多くは、これまでAKPを支持してきたと思われますが、次の選挙ではDEVA支持に回る人がかなり出ると言われています。今回話題になっているのは、“PKK支持を含む、HDP支持者”の取り込みについてです。2019年の大イスタンブル市長選挙の時も“オジャランPKK首領からの手紙”や“オジャラン首領の弟のTRT(トルコ国営放送)への出演”などを使って、クルド票(特にHDP)の取り込みを図ったことがありましたが、今回もクルド票の取り込みを狙ってエルドーアン大統領はPKKとの交渉に入ったという話もあります。これまでは、エディルネ県の刑務所に収監されているセラハッティン・デミルタシュ元HDP共同党首の“(独自路線が功を奏しない場合は、)エルドーアン大統領の再選を阻止すべし(=野党と協力すべし)”という作戦を受け入れていたHDP現指導部が、つい最近、“イムラル島の特別施設に収監中のオジャランPKK首領の待遇改善”などと言いだしたことが明らかにされています。つまり、これまでの「エディルネ→HDP」から「エルドーアン大統領→イムラル→HDP」に影響力の変化があった可能性が指摘されています。少なくとも5月末ころまでは、こういった動きは聞こえてきませんでした。HDP執行部も、“無条件で野党6党を支持することはない”とは言いつつも、野党6党との“協定の無い、事実上の支持”がささやかれていました。この方針は、エルドーアン政権下で、経済的に困窮した多くのHDP支持者からも支持さていたものと思われます。もっと言えば、現時点の大半のクルド人にとって、特に30歳未満のクルド人にとって、「(1999年に、MITのエージェントに挟まれて、逃亡先のケニアから護送される飛行機の中で、)目隠しを取られたあと、“トルコにようこそ”と声をかけられて、“(定例句である)お会いできてうれしいです”と答えた“(20世紀の)クルド独立闘争の伝説の英雄”」など、どうでも良いと思っている人が多いと思われますので、いくらHDPの指導部がエルドーアン大統領と選挙対策として取引(オジャラン首領だけではなく、クルド人全体の待遇改善の約束)をして、エルドーアン大統領支持を表明しても、“過去20年間のエルドーアン大統領の実績”を考慮して、エルドーアン大統領支持に転換するクルド票あるいはHDP票が、過半数になるとはとても思えないというのが管理者の感想であり、数ヶ月前に話題になった時の多くの解説者の意見でした。以前に紹介しましたが、「HDP内のPKK支持派(武闘派)とデミルタシュ元共同党首支持派(民主派)の割合」は、正確に測ることは不可能ですが、HDPの支持率が12%とすると、「3対9」か、せいぜい「4対8」ではないかと言われています。

 勿論、“選挙は水物”であり、ましてや“相手があのエルドーアン大統領である”以上、単なる常識論だけで予測することは大きな誤りになりかねませんので、予断は許されません。それでも、“民衆がまとまれば、世論の力の方が一人の強大な政治家の力よりも大きくなる時が来る(独裁には終わりがある)”ことは歴史が証明している?ので、次期選挙の結果は、“あくまでトルコ国民の選択の結果(+選挙の安全性・公平性の確保)”ということになるものと思われます。トルコ人(有権者の過半数)が、「もう1期、エルドーアン大統領に任せよう」と判断するのかどうか、興味津々で待っているところです。

 

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 今日(18)は、アナトリア通信(AA)には次の記事が出ていました。今日は1の記事を紹介します。

1 ソイル内務大臣は、テル・アビヤド住宅プロジェクト地区を視察した

  “爪‐鍵”作戦地域で、PKKテロリスト9人が無力化された

3 文化・観光省は167人の契約職員を採用する

4 (イスタンブル市)サルイェル区で(建物)建設作業中の道路崩壊に住民たちが抗議した

5 (イスタンブル市)エユップスルタン区でIETT(イスタンブル市交通局)バルが駐車していた17台の車両に衝突した

 

 今日、紹介するAAの記事の見出しは、「ソイル内務大臣は、テル・アビヤド住宅プロジェクト地区を視察した」です。今日(18)付の記事で、抜粋して紹介します。

 スレイマン・ソイル内務大臣は、平和の泉作戦によってテロ組織を排除したテル・アビヤドで約1,200ドニュム(120ヘクタール)の土地の上に建設が計画されているAFAD(自然災害・緊急事態対応総局)住宅プロジェクト地区を視察しました。

 ソイル内務大臣は、ここで行った記者への発表で、ユーフラテスの盾地域であるジェラブラスとエル・バブ及びテル・アビヤドとレスラインにおいて、イドリブにおける煉瓦住宅の建設に次いで、13地区で24万戸の住宅を建設する計画を開始したことを明らかにし、ここは計画が完了した3つの地区の内の1つであることを明らかにし、次のように述べました。「ここは約120ヘクタールの広さである。工場を含め、1万戸の住宅の第一段階である。ここで約64,000人が居住する予定である。エルドーアン大統領は13地区で24万戸の住宅を建設することを発表した。オリーブの枝、ユーフラテスの盾、平和の泉などの作戦が行われた地区で、トルコに避難しているシリア難民が、自主的に、自尊心を持って、安全に帰還できるよう、作業を開始した。国際的人道支援の下で、この作業が終了することを祈っている。」

 ここからは一言解説・雑感です。シリア難民に関しては、エルドーアン大統領自身を含め、複数のAKP関係者が「安い労働力であり、いなくなればトルコ産業が立ちいかなくなる」と何度も発言していました。一方で、年金生活者と最低賃金で働いている人を中心に、「高インフレ(物価高)のために、生活できない」と言う人がほとんどになっている状況です。勿論、零細企業を中心に、“軽油・ガソリン代、電気・ガス料金及び家賃の高騰をはじめ、労働力を含めた原材料費の高騰”で営業を続けられなくなった企業も続出しているようですが、先日の公式発表でも370万人にも達しているシリア難民を抱えるコストについては全く言及されていません。一度紹介したことがありますが、住宅を作り、電気ガス、水道もタダで提供しているという事実を隠しているそうですが、「トルコ人の困窮ぶりと、シリア人に対する優遇ぶりの差」は大きな社会問題になりかねません。勿論、政権が替わっても、優遇し続けなければシリア難民の帰還は進みませんので、「難民政策の失敗」は今後数年間、トルコ国民が支払い続けなければならない“巨大負債”です。その意味では、政権交代後に「国有化・契約の見直し」が予想されている「道路・橋・トンネル・病院などのBOTインフラ設備」よりも“たちが悪い”と言えるかもしれません。

 

 

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​​ 今日はオリーブ・オイルを紹介します。日本への売り込みにも力を入れ始めたそうです。​​




 次は、トルコの「国家・国民酒(?)」のラクを紹介します。ギリシャやフランスなどにも、名前は違っても同じお酒があるそうですが、トルコが発祥の地と思われます。















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Last updated  2022.06.19 23:05:06
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