トルコとイスタンブール、ちょっと投資

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　前回は、5月14日に行われた大統領選挙と国会議員選挙の結果には大いに疑問があるという説を紹介しました。管理者は、相当に大規模な不正が行われたという説を信じます。と言うよりは、アンケート調査結果の弱点を承知の上で、それでもその結果はかなり正しかった、つまり、「クルチダルオール候補は48～52％の得票率であったはず」と信じます。管理者にとっては、これが正しい結果ですので、「1回目の投票でクルチダルオール候補が当選していたか、少なくとも３～５％程度の差をつけていたはず」と考えています。

　この結果が正しかったかどうかは、今となってはほぼ永遠にわかることはないと思います。1回目の投票後、オーアン候補がエルドーアン大統領への支持を表明した一方、オーアン候補と連立を組んでいたオズダー勝利党党首も、公正党党首もクルチダルオール候補支持を表明し、その他の右翼政治団体もクルチダルオール候補の支持に回っているなど、共和同盟と国民同盟の隙間に落ちていた？民族主義政党は、ほとんどがクルチダルオール党首支持に回っているように思えます。次回の選挙結果を予測することは非常に困難です。しかし、管理者が固く信じていることは、上で紹介しましたとおり、「国民の支持はクルチダルオール候補にある」と言うものです。一方で、いつも紹介していた解説者は、復帰？して解説を行っていますが、未だに2人の市長のどちらかが良かったと言っていますが、1つ面白い指摘をしていました。クルチダルオール党首が明らかに与党支持のメディアの討論番組に出演し、8時間近くにわたって若者の質問（攻撃？）に答えた番組に関して、「クルチダルオール党首が、明らかに敵意を持った質問に8時間近く、丁寧に反論したこの政治的能力の証明は、非常に立派であった。しかしそれはトルコの未来に希望を持てることを示すものではなかった。それは、“（完璧に答えた）クルチダルオール党首が無能である”ということではなく、“（その質問からは）トルコ人若者の知的レベルの低さ”が証明されたからである」と、辛辣な非難をしていました。エルドーアン大統領が1回目の投票前に「クルチダルオール党首がPKKと撮影した選挙宣伝だ」と紹介していたビデオは編集した作った事実無根の創造物であることを、TRT(トルコ国営放送)のインタビューで自らばらしてしまったという事件もありましたが、大勢に影響を与えることはないと思います。つまり、「トルコ人は正確な情報を把握して投票を決めるのではなく、既に支持者を決めているので、何を聞いても、見ても、いまさら支持者(有権者は)は投票先を変更しない」という状態ではないかと思います。もう一つ、「在外投票を中心に外国人が大量に投票している」ことが指摘されています。住宅を買ってトルコ国籍を得た人だけではなく、違法に国籍を与えられた人の存在が指摘されています。選挙人名簿の6分の１は、外国人であるという指摘もあります。これ以外でも人口増加率と有権者の増加率が長年にわたって一致していないという指摘もあります。これらの指摘はどこまで本当か分かりませんが、選挙人名簿に大きな不正が行われている可能性は非常に高いものと思われます。こちらは今からではどうしようもありませんが、クルチダルオール党首が当選するためには、今度こそ「投票箱を守ること」が絶対必要条件となります。全ての投票箱、少なくとも投票所(複数の投票箱があり得る)で、投票前から投票後までしっかりと監視し、開票作業を見守って、投票箱から出てきたとおりの投票結果証明書が作られることを確保し、それを直ちに野党(ＣＨＰ)の選挙本部に通報することが絶対に必要になります。そして、異議申立てによる票の数得直しに備えて、実際の票が入った袋も選挙結果が確定するまで、何日でも守り続けることが必要になります。

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　次は、トルコの「国家・国民酒(?)」のラクを紹介します。ギリシャやフランスなどにも、名前は違っても同じお酒があるそうですが、トルコが発祥の地と思われます。