8月の失業率、カヴジュオール・トルコ中央銀行総裁の予算計画委員会での発言とその結果、シリアにおけるテロ事件の背景、最新の支持率アンケート分析、トルコにおける新型コロナウイルス患者発生の580日目の状況
今日(11日)は経済面でも、社会面でも、重要と思われる記事が非常に多く出ていました。今日はその中でも8月の失業率に関する記事を紹介します。 「(AAでは)記事にならない情報」では、AAでもカヴジュオール・トルコ中央銀行総裁のTBMM(トルコ大国民会議、トルコ国会)予算計画委員会における説明に関する記事は出ていましたが、その結果については出ていませんでした。説明が始める前はドル/TL相場は1ドル=8.96TL水準でしたが、開始する頃には1ドル=8.93TLまで低下(リラ高)しましたが、終わった頃には1ドル=8.97TL水準に戻ってしまい、今日(11日)、結局、1ドル=9.0TLを越えてしまいました。外貨準備高が増加していることを強調していますが、それはあくまで「総」の話で、「純」はマイナスになっているため、「どんどんと信頼をなくしている結果」(なお、上でも少し紹介しましたように、今日は失業率も発表になりましたが、基本的に「変化なし」です)として、「1ドル=9.0TL越え」という結果になっているものと思われます。エルドーアン大統領は意固地になっているのかもしれませんが、かなりの確率で「リラ安の加速 → インフレの加速 → 支持率の更なる低下」という結果をもたらすものと予測されます。エルドーアン大統領が「国民に暴動を起こさせること」を目的としているのなら着々と実現に向けて歩みを進めている?こととになりますが、もしも「支持率の回復」を目指しているのなら、どんどん遠ざかっている状況と思われます。 これ以外では、テロ事件、と言うよりも、「シリアにおけるロシアとアメリカによる圧力」に関する情報もありました。AAでは背景は説明されていませんが、「警察官2名の戦死と、2名の負傷」に関する記事は出ていました。事件は、巡回を行っていたトルコ警察官が乗った装甲車に対して、「ロシア軍が監視を行っている地域から、アメリカ製ミサイルを使ったYPGによる攻撃」によって発生したものと考えられています。単なる偶然の可能性も無いわけではありませんが、「ロシア、アメリカも関与した、計画的事件」と考える方が合理的と思われます。 最後は政党支持率に関する情報です。メトロポールという、トルコでは最も歴史があり、最大手と思われる調査会社のアンケート結果では、「共和同盟の支持率は38.2%、国民同盟の支持率は43.7%」でした。そして、「未定」の中で、「もしも投票するなら共和同盟」と言う人は2.6%、「も阻止も投票するなら国民同盟」と言う人は5.0%で、明確な支持率と合わせると「共和同盟40.8% 対 48.7%国民同盟」という結果になっています。言わずもがなだと思いますが、「あくまでアンケート結果ですが、されどもアンケート結果」であり、「エルドーアン大統領の支持率の継続的な低下」は否定しようがない状況です。にもかかわらず、「未だにインフレを加速させる政策に拘ったり、若者を標的として攻撃し、真っ赤な嘘をつき続けたりし続けていること」には理解に苦しみます。エルドーアン大統領の発言を信じれば、高等教育を受けている学生は850万人とのことですので、そのうちの約3分の1の300万人が「寮には入れなかったり、奨学金がもらえなかったり、学生ローンを借りられなかったり、あるいは支援額が不十分だなどと不満を持った学生」と考えれば、その両親や兄弟、親戚などを含めて考えれば、結局、1,000万人前後(4分の1でも500万人前後)の人を「わざわざ敵に回す」結果になっていると思われます。 今日はアナトリア通信(AA)には次の記事が出ていました。今日は1の記事を紹介します。1 (8月の)失業率が発表された2 8月の経常収支は5億2,800万ドルの黒字となったカヴジュオールTCMB(トルコ中央銀行)総裁は、『今週発表される外貨準備高は1,235億ドルス水準に上昇している』と発言3 (今年1~9月の)自動車生産は8%、輸出は9%増加した4 8月の(月間)経常収支は、10ヶ月ぶりに黒字となった5 大イスタンブル市役所の2億780万ユーロの借款要請は市議会の議題になっている6 エルドーアン大統領は、『シリア北部からの脅威を解消する決意である』と発言7 エルドーアン大統領は、『(給与、退職金、年金額に関する)3600追加指数問題を来年末までに解決することを計画している』と発言8 ハタイ県知事は、『(シリアの)アフリン県におけるYPG/PKKの爆弾テロ攻撃によって、市民3人が死亡し、10人が負傷した』と発表 10月11日(最初の患者確認から580目)付けの新型コロナウイルス(KOVID-19)の感染状況を紹介します。 今日の検査件数: 35万5,015件今日の感染者数: 3万563人今日の死者数: 188人今日の完治者数: 3万3,861人 励みにしていますので、クリックをよろしくお願いします。にほんブログ村にほんブログ村 TEKSUT テキスュトゥ 白チーズ 500g トルコ産 Beyaz Peynir ベヤズペイニール ホワイトチーズ価格:1512円(税込、送料別) (2020/9/12時点) TARIS タリッシュ クラッシュグリーンオリーブの瓶詰め 300g トルコ産 タリシュ価格:1080円(税込、送料別) (2020/9/12時点) TARIS タリッシュ EXVオリーブオイル Erkence エルケンジェ 500ml トルコ産価格:3780円(税込、送料別) (2020/9/12時点) 今日は最初に日本語記事を紹介します。いつもはギスギス?したニュースが多いのですが、今日はほっこりとしたニュースを紹介します。なお、30年かそれ以上前であれば、イスラム圏では犬よりも猫の方が好まれると言うことがしばしば言われていましたが、イスタンブルのマスコット?となった犬の話を紹介します。数日前に、トルコのテレビでも放映されていました。【海外発!Breaking News】バスや電車を毎日乗り継ぐ野良犬 通勤客に笑顔をもたらす癒しの存在に(トルコ)<動画あり>TechinsightJapan / 2021年10月9日 5時0分トルコ北西部のイスタンブールにバスや電車、フェリーなど公共交通機関を乗り継いで毎日街を旅する野良犬がいる。この犬は通勤客と一緒に駅構内の階段を上って改札を通り、電車に乗る際には降りる人を待ってからというマナーまで持ち合わせている。今では6万人以上のフォロワーを抱えるSNSアカウントを持つ人気者になっていることを『The Daily Star』などが伝えた。トルコには野良犬や野良猫が多く暮らしており、イスタンブールでは近くにある森に約4000頭の野良犬がいるという。こうした野良の動物に優しく接する国民性で知られており、日常生活の中で犬や猫と共存するのが当たり前となっている。しかしこのたび話題の野良犬は変わった一面を見せており、大人気になっているようだ。“ボジ(Boji)”と呼ばれているこの犬は、アナトリアン・シェパード・ドッグのミックス犬で野良犬として自由に生活している。大都市イスタンブールには地下鉄、電車、バス、フェリーなど様々な公共交通機関があり、ボジもこれらを利用してイスタンブールの街並みを満喫しているのだ。(以下略) ここからは一言解説・雑感です。「こうした野良の動物に優しく接する国民性で知られており、日常生活の中で犬や猫と共存するのが当たり前となっている。」からこそなのかもしれませんが、テレビニュースでは動物虐待の話や、市役所による動物保護を強化するよう求める話もしばしば出ています。(別のサイトからのBojiの写真) 今日、紹介するAAの記事の見出しは「(8月の)失業率が発表された」です。今日(11日)付の記事です。 8月のトルコの失業率は、前月と比べて変化は無く、12.1%になりました。同期の失業者数は396万5,000人となりました。 トルコ統計庁(TUIK)は2021年8月の労働力統計を発表しました。それによれば、2021年8月期のトルコの失業率は、トルコ全土で15歳以上の失業者数は、前月と比べ1万1,000人増加して396万5,000人となりました。同期の失業率は変化が無く、12.1%となりました。失業率は、昨年同月比では0.9ポイントの低下となりました。 同期の非農業部門の失業率は、対前月比で0.2ポイント上昇して、14.2%と算定されています。また、同時期の15~24歳グループの若年失業率は前月から0.1ポイント低下して22.7%となり、雇用率は0.4ポイント上昇して32.6%となりました。同世代の労働参加率も前月と比べて0.5ポイント上昇して42.2%になりました。 なお、先月発表された7月の失業率は、12.1%に修正(悪化)されています。 8月に季節調整後の雇用されている人の数は、前月と比べて1万4,000人減少して、2,870万6,000人になりました。雇用率も0.1ポイント低下して45.0%になりました。季節調整後の労働力は8月には前月と比べて4,000人減少して3,267万1,000人となりました。労働参加率は0.1ポイント低下して51.2%となりました。 今月の雇用者数は前月と比べて、農業部門では2万6,000人、工業部門では21万7,000人、建設業部門では8万3,000人、それぞれ増加しましたが、サービス業部門では34万1,000人減少しました。雇用されている人の内、17.2%は農業、21.5%は工業、6.3%は建設業、55.1%はサービス業で勤務しています。 労働時間に基づき不十分な雇用、潜在的労働力及び失業から形成されている「消極的労働力」の割合は、8月には前月と比べて1.7ポイント低下して22.0%となりました。労働時間に基づき不十分な雇用及び失業の合計割合は15.3%となり、潜在的労働力と失業の割合は19.2%となりました。 季節調整後の失業率は、8月には前年同月比で1.0ポイント低下して12.0%となりました。失業者数も前年同月と比べて7万5,000人減少して401万9,000人となりました。8月の未調整の雇用率も2.4ポイント上昇して46.2%となりました。また、同月の被雇用者数は、前年同月と比べて197万5,000人増加して2,948万1,000人となりました。 労働参加率は昨年同月と比べて2.1ポイント上昇して52.5%になりました。労働参加者数も190万人増加して3,350万人となりました。 8月にどの社会保障制度にも参加していない労働者が、総労働者数に占める割合を示す闇就労(違法労働)率は2.1ポイント低下して31.4%となりました。非農業部門の闇就労率は昨年同月と比べて1.9ポイント低下して18.7%となりました。 トルコリラ等の外貨建ても含めた債券投資に関する情報を発信しています。外債投資に興味のある方は、一度覗いてみてはいかがでしょうか。社債投資まとめ いろいろな投資情報が出ています。投資に興味のある方は、一度覗いてみてはいかがでしょうか。株初心者向けIPO初値予想 今日はトルコのガラス製品を紹介します。 トルコのガラスは産業向け製品、大量生産品もそれなりの品質です。今日はトルコ・コーヒーも紹介します。ここからはブレスレッドです。