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カテゴリ:酒井 正 石仏画の世界
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![]() 20P目、見沼区片柳、染谷新道交差点脇の庚申塔 明和8(1771)角柱型石塔の正面 日月雲 青面金剛立像 剣・ショケラ持ち六臂。この交差点を挟んで、北西は常泉寺入り口、北東に大宮聖苑南に田中武兵衛の二基の庚申塔、南東に大宮共立病院西路傍の庚申塔、さらにその南には万年寺の二基の庚申塔と、江戸時代中期以降のいずれも立派な青面金剛像庚申塔が揃う。この交差点脇の庚申塔と万年寺本堂左の庚申塔は、岩槻市宿の石工 萩原利兵衛、その他は岩槻林道町の石工 田中武兵衛一門の作品である。 ![]() 大小三つの束ねられた髪形、その中央の大きな束は向かって右に折れ曲がる。三眼で 剣・ショケラ持ち、六臂の持物も萩原利兵衛作品の典型といえる。 ![]() 邪鬼は全身型で頭部は右、両方の拳を組み顔をのせ、左足を立てて寝そべる。両脇に二鶏。両脇の猿が内側を向く三猿の構図も定番。 ![]() 日光御成道の上野田交差点から大宮に向かう県道214号線、以前は「染谷新道」交差点だったが、現在は「片柳コミュニセンター入口」と名前が変わっていた。交差点のすぐ西、ブロック塀に囲まれて二基の石塔が立っていた。歩道は狭く、前のガードレールが迫っていて写真が撮りにくい。右の角柱型の石塔は天保6(1835)年造立の廻國供養塔だった。左がスケッチの庚申塔。 ![]() 角柱型の石塔の正面 日月雲 青面金剛立像 剣・ショケラ持ち六臂。塔全体を白カビが薄く覆い、像の表面は丸くなっている。笠付きでないせいか、この地域の庚申塔の中ではやや風化が目立つほうだ。雨除けでもあればよいのだが、文化財の保存はなかなか難しいようだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2019.03.14 20:15:49
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