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カテゴリ:酒井 正 石仏画の世界
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3P目 内谷の一条院の北西、住宅地の中にある東福寺墓地の地蔵菩薩立像 享保15(1730)端正なお顔をした丸彫りのお地蔵様。右下に「衣紋の襞の左寄りは初見」とコメントがある。お地蔵様の衣装の折り目が向かって左に流れていることを指摘したものだろうか。改めて他のお地蔵様を見てみると、確かにそのほとんどが衣装の折り目はおなかのあたりからまっすぐ下に向かって処理されていた。酒井さんの観察は細かいところまで行き届いている。 住宅地の中、細い路地の先に東福寺の墓地があった。地図を見ると「東福寺」とあるが、入口の扉を開けて中に入ると堂宇は見当たらず、ただ墓地が広がるばかりだ。扉の左側にスケッチのお地蔵さまと六地蔵が並んでいた。 雨除けの下の地蔵菩薩立像 享保15(1730)きりっとした表情でややうつむき加減に立っている。丸彫りの地蔵像の宿命というべきだろうか、首のあたりに補修された跡があった。保存状態はよく錫杖、宝珠ともに欠損なく、彫りもきれいに残っている。 台の正面に「宮根講中 敬白」左側面に造立年月日。右側面に東福寺住弘宥和尚と刻まれていた。 その奥に六地蔵菩薩立像 天明6(1786)舟形光背型で、そのサイズ、像の様子、石材などよく揃っていて、この六体ははじめから一緒に造立されたものなのだろう。 左から3番目のお地蔵様の光背に銘がある。左脇に造立年月日。右脇には宮根講中廿二人と刻まれていた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2019.05.17 19:52:11
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