「コラボ詩」って? (57) 「花のふるへ」作品 by 塚元寛一&izchan (2011.8-12 コラボ詩5)
花のふるへ by 塚元寛一&izchan_神々の庭、運命の時計、「わたしの 時計は狂いもなく・・・ 運命カレンダーを遅らせたことは 一度もない」 と 男神Z「わたしの 時計はよく狂う・・・ それに この世に場違いなカードが 2枚混ざっていて」 と 女神D この日の 憂鬱… =俄仕立ての微分式 ) 神々の黙示板は さながら死海の 閾値を超え 鎮めようとして 浮びあがる ナントモ 執拗さ(に) ナントモ 執拗な/ 挨拶を交わす しづけさ (あゝ) なやましさ (あゝ) なやましき… 川、瀑、沼となりてあらはれ ドンブラドンブリ勘定合わない 人間界 曽て語りあつた深藍に渦巻いて 辷つたり 曲つたり 尖つたりして 文字盤が読み取れない「・・食べられたから?」「言い訳、言い訳するかぁ」 と ホロ酔い) 男神Z「その言い草、ぼうぼうよ(ヒック)横暴よ」 と ワル酔い) 女神D 噴火だ! ほざら 月・・・ほら脳内が火皿のようだ――沸騰する 危険を犯してまでリール竿、餌、魚の習性、運動パターン生温かい光りのふるへ、ふるへ、ふるへ、ふるひ花びら ――海へ ( 碧い ――山へ ( 蒼い うとましいものはしとやかだ 壊れたヴイオリ ン,ヴァイオリンにからみついている 「わたしを切って。」 乾けるもの風を起し 影を追ひながら、迷路につゞく「切るより、手っ取り早く。」 motion picture with sound (が)忘れ去られた・・ まぶた 眼瞼のうへに 蛇がいる (それを、)どうすることもできないのだ 死人に蝿がたかる (それを、)咲きたる文字の流れるままに 林檎の花の しろくして 胸のふくらみ はるかに翳む 朝陽かげ 君 きえゆくも 紅い実となり失踪の噂-_神々の庭、女神Dが消えた、 、、、 ・・・さはれ、といふサウンドの破壊力で難聴 この世は‥ 胃液分泌過多と胃酸過多、社会的な反応や他人への興味の不足、 言語障害長い脚、拡大した系譜、減少した時間軸の振れ幅、 ・・・・・・・・・および精神遅滞 では 場違いなカードとは‥ ――這ひなやむ蟲の歩み草むらに落ち 古い花片くれてやる空のにごりよ、気圧の変化、氷りの気配、澄んだ心 ロシアの南にある川にも似た、さみしい気持ちよ 油を差して回る機械よ 岸辺に佇む 影 (失踪の、女神D 疲れのかげのしづかな心うつらうつらと くされた水の赤さ毒をたらす 歩み寄る 影 (迎えの、男神Z かの人につらぬく矢・・暫し聴く うすら冷たい尖塔のかすかな金の閃き 鐘の音 そは金鍍金の蛇! motion picture with sound くづれるなやましさ 横たはつている ポロンポロン‥ ポロンポロン‥ ・・何処からとなくきこえて来る かなしきピアノ (旋律に いつ迄も夕暮がつゞく Scubert's Serenade ――夕暮れは、花をオレンジ色にした 赤い幻のうすれ去る 氾濫 ――歌ふ ――舞ふ 火はひたむきに昂ぶりながら己に浸る この世は‥ 食欲不振と膨満、体重減少、筋肉痛、脂肪便 縞のあるもの、褐色のもの、青黒きもの、 ・・・耳の底にとゞまる 時間喪失者_神々の庭、魂の浄化、「…という次第で、人間界の魂の浄化システムを新たに、」 とは 人間界より戻りし)男女神ZとD の雄弁「もうよい。善処、ともあれ善処。」 とは 神々 の決まり文句 まこと、 場違いな2枚のカードとは‥ この 男女神 ( 輝ける金の塔 そは 神々の栄光の前に 膝を折りし時代の 花よ いまは 色褪せ枯れゆくも せめて 名残りの香を とどめよ ) ――羽搏 く 間だけひらひらひらひらと――思ひ出にうかぶ面影 星、のろはれたる指先 影なき光、沙漠の光 あゝ、つめたく、重く 陽に焼かれ、風に曝され motion picture with sound (は)赤い花の上にとろとろと蟻 血管の瘤、赤黒い痕跡・・ 生温かい光りのふるへ、ふるへ、ふるへ、 張切つた感じで海の広い襞 ・・・知つてる 醒めた月だ (それは体内に飛び込む純粋な狂気だ。) たらねば! ・・肌を荒す日 原始衝動を感づ 脛も怪我する――骨折する 七色の光 ・・今宵は満月 わたしが飛ぶ太陽を額にして 未明の書物が(ひ、)らく――触れ て(は、) 消え る(は、)・・従うための服従、いや地震、自信 血のような赤さが燃え る――ああ 火焔をふらす髪の毛を掻きむし る 生温かい光りのふるへ、ふるへ、・・レノア