テーマ:☆詩を書きましょう☆(8327)
カテゴリ:AVEコラボ作品
花のふるへ
by 塚元寛一&izchan 『花のふるへ』の前駆詩 塚元寛一 わたしの時計はよく狂う 挨拶を交わす しづけさ なやましさ 川、瀑、沼となりてあらはれ 曽て語りあつた深藍に渦巻いて 辷つたり 曲つたり 尖つたりして 文字盤が読み取れない「・・食べられたから?」 ほざら 月・・・ほら脳内が火皿のようだ――沸騰する 危険を犯してまでリール竿、餌、魚の習性、運動パターン 生温かい光りのふるへ、ふるへ、ふるへ、ふるひ花びら ――海へ ――山へ うとましいものはしとやかだ 壊れたヴイオリ ン,ヴァイオリンにからみついている 乾けるもの風を起し 影を追ひながら、迷路につゞく motion picture with sound (が)忘れ去られた・・ まぶた 眼瞼のうへに 蛇がいる (それを、)どうすることもできないのだ 死人に蝿がたかる (それを、)咲きたる文字の流れるままに 、、、 ・・・さはれ、といふサウンドの破壊力で難聴 胃液分泌過多と胃酸過多、社会的な反応や他人への興味の不足、 言語障害長い脚、拡大した系譜、減少した時間軸の振れ幅、 ・・・・・・・・・および精神遅滞 ――這ひなやむ蟲の歩み草むらに落ち 古い花片くれてやる空のにごりよ、気圧の変化、氷りの気配、澄んだ心 ロシアの南にある川にも似た、さみしい気持ちよ 油を差して回る機械よ 疲れのかげのしづかな心うつらうつらと くされた水の赤さ毒をたらす かの人につらぬく矢・・暫し聴く うすら冷たい尖塔のかすかな金の閃き 鐘の音 そは金鍍金の蛇! motion picture with sound くづれるなやましさ 横たはつている ・・何処からとなくきこえて来る かなしきピアノ いつ迄も夕暮がつゞく ――夕暮れは、花をオレンジ色にした 赤い幻のうすれ去る 氾濫 ――歌ふ ――舞ふ 火はひたむきに昂ぶりながら己に浸る 食欲不振と膨満、体重減少、筋肉痛、脂肪便 縞のあるもの、褐色のもの、青黒きもの、 ・・・耳の底にとゞまる 時間喪失者 ――羽搏 く 間だけ ひらひらひらひらと―― 思ひ出にうかぶ面影 星、のろはれたる指先 影なき光、沙漠の光 あゝ、つめたく、重く 陽に焼かれ、風に曝され motion picture with sound (は)赤い花の上にとろとろと蟻 血管の瘤、赤黒い痕跡・・ 生温かい光りのふるへ、ふるへ、ふるへ、 張切つた感じで海の広い襞 ・・・知つてる 醒めた月だ (それは体内に飛び込む純粋な狂気だ。) たらねば! ・・肌を荒す日 原始衝動を感づ 脛も怪我する――骨折する 七色の光 ・・今宵は満月 わたしが飛ぶ太陽を額にして 未明の書物が(ひ、)らく――触れ て(は、) 消え る(は、)・・従うための服従、いや地震、自信 血のような赤さが燃え る――ああ 火焔をふらす髪の毛を掻きむし る 生温かい光りのふるへ、ふるへ、・・レノア お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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