久々のクラシックカメラ パール3型
昨日、友人がカメラを持ち込んできました。 ケースに入ったスプリングカメラです。 この、革ケースの納まって居るのが怖いんです。 夏場が高温多湿の日本では湿気を吸いよい革ケースはホコリは防げてもカビを呼ぶのです。 ホコリは取れますが、カビがレンズに付けば致命傷です。 !!!??? と思ったのですが、ケースを外したら、外装にはカビは無し、もの凄くきれいです。 ケースを外して、前蓋を開けてみると、レンズもきれいです。 シャッターも動きます。 厄介なライトバリュー採用のカメラですが、絞りも正常らしい・・・ ピント合わせは??? ヘリコイドレバーがびくともしません。 構造的には壊れる所じゃ無し、「固着」というやつです。 ヘリコイドから前の部分を引っ張りながら、何度か試すと・・・動きました。 続けて動かせばグリスの固着がゆるんでそこそこに動きました。 これは、小西六写真工業のパールIIIと言う、日本のセミ判では名機なのです。 レンズは「ヘキサー」75mm 3.5 シャッターは精工舎「SEIKOSHA MXL」B 1 ~500 この型としては後期の方ですね。 パールIIIは1955年発売でシャッターがMXLになったのは1957年4月です。 スプリングカメラやセミ判カメラの終わりの時期の名機です。 フィルムはスタートマーク式自動巻止め、しかし、二重露光防止にはなって居ません。 二重像合致距離計連動という贅沢なものです。 子供の頃、カメラ雑誌をみて、ファインダーの所にある二本の線も格好良いし憧れたものです。 その頃からカメラは35mm時代になり、私はこのすぐ後にオリンパス35S 1.9 と言うのを買って貰いました。 近年随分クラシックカメラを集めましたが、eBayでしたから、ドイツ製の物がほとんどでした。 パールとかマミヤシックス、フジカシックスなど、後期の方のもの以外は国産スプリングカメラはツァイスのイコンタなどとは比べものにならない品質なので買いませんでした。 蛇腹が無事なのが少ないなんて品質だったのです。 でも、戦後15年ほどで追いつくほどまで改良したのはすごいです。 無事に稼働するようなので近々実写テストします。 フィルムは白黒しかありませんけどね。 ポッチよろしく!!! 人気ブログランキングへ ↑↑↑ 一日一回ポチッと押してください↑↑↑