ボストン・レッドソックスの松坂大輔は、地元でのインディアンス戦に先発。
前回まで６連勝中で、今回メジャー１１度目のマウンドだったが
５回2/3、１０６球を投げて１２安打、１死球、４奪三振、６失点。
１２被安打は自己ワーストで、約１ヶ月半ぶりの黒星を喫した。（７勝３敗）

松坂は３回までは無失点に抑え、味方の援護もあって２点リードとなる。
４回は２死から２塁打を打たれるも、後続を打ち取り無失点と切り抜ける。
ここまで３回に３者凡退に抑えたものの、毎回ピンチを迎えていた。

松坂は、打線が２，３巡した５回から連打を浴び始めた。
１死から連続長短打で二、三塁とされると、ブレークのショートゴロの間に１失点。
さらに２死二塁からハフナーに左中間を破られ、同点に追いつかれる。

続く６回には１死二塁からデルーチに二塁打を打たれて勝ち越し。
さらにバーフィールドの適時打とサイズモアの２ランで６点目を失ったところで降板。

松坂は、またもや突如大量失点を喫してしまった。
特に４～６回での大量失点が目立つ。
今回の登板は、打たれる前兆が序盤からあった。
ストレートの逆球が多く、シュート系のツーシームが外角から真ん中に入る事が目立った。特に２ストライクに追い込んだ勝負球が甘くなった。
打者１巡目には、少々甘めでもボールの勢いで抑えられたが、打者の目の慣れた２巡目以降にも、甘い球を投げてしまい連打を浴びた。

この日は、スピードも通常より出ていなかった。
ストレートが１４５キロ前後、ピンチになると１５０キロ前後。
スライダーが約１４３キロだった。
捕手バリテックもなぜかストレート系を要求する場面が目立った。スライダー、チェンジアップの制球に難があると判断したのか分からないが、松坂は、あまり首を振らず、サイン通り投げた印象。

松坂のコメント
「序盤からすべての球種でコントロールが甘かった。なんとか試合の中で修正しようと思いながら投げていたが、最後までうまくいかないまま終わってしまった。
試合中に改善させることがよくあったので、ランナーを出しながらも味方が先に点を取ってくれたし、なんとか粘りたかった。

序盤は相手打者も打ち損じてくれて助けてもらった。
やはり首位を走るチームだし、あの程度のボールとコントロールでは２巡目以降厳しいことはもちろん分かっていた。（同点の適時二塁打とされたトラビス・ハフナーへの球は）僕の中では悔やまれる一球でした。

ストライクが入る中で、左右にうまくコントロールすることができなかった。全体的にそうなっても、要所でしっかりコースに行けば何も問題はないが、大事なところでそういうボールが出てしまったのは大変な問題。
７勝３敗と聞けば悪くないのかもしれないが、内容が内容なので少しも喜ぶことはできない。僕の中では６月はまた切り替えてやっていこうとしか、今のところは思っていない。」