イザヤ書45章より

イザヤ書４５章を読んで思うこと。それは「神の唯一性の宣言」について。 神自ら、イスラエルにペルシャのクロス王に、エジプトやクシュに、諸国の逃亡者や地の果ての人々に、そして今を生きる私たちに対しても、この宣言をもって語られます。 まずクロス王に対して、主の言葉が出て、主がクロス王による征服の道を整えます。歴史は主が作られます。 クロス王自身が、まずイスラエルの神を知り、イスラエルは救いを受けて解放され、全世界がイスラエルの神を知り、この神以外に、他に神がないことを知ります。 わたしはわが受膏者クロスの右の手をとって、もろもろの国をその前に従わせ、もろもろの王の腰を解き、とびらをその前に開かせて、門を閉じさせない、と言われる主はその受膏者クロスにこう言われる、「わたしはあなたの前に行って、もろもろの山を平らにし、青銅のとびらをこわし、鉄の貫の木を断ち切り、あなたに、暗い所にある財宝と、ひそかな所に隠した宝物とを与えて、わたしは主、あなたの名を呼んだイスラエルの神であることをあなたに知らせよう。わがしもべヤコブのために、わたしの選んだイスラエルのために、わたしはあなたの名を呼んだ。あなたがわたしを知らなくても、わたしはあなたに名を与えた。わたしは主である。わたしのほかに神はない、ひとりもない。あなたがわたしを知らなくても、わたしはあなたを強くする。これは日の出る方から、また西の方から、人々がわたしのほかに神のないことを知るようになるためである。わたしは主である、わたしのほかに神はない。」（イザヤ書４５：１〜６） 「ほかに、神はない」という、この宣言方式は、イザヤ書４５章のみで、独特なものです。 この宣言方式をもって、イスラエルの神は、唯一まことの神である事を示し、神の言葉の普遍性をもって、現在の私たちを導きます。 そしてクロス王の召しを、究極の終末再臨の雛形として用いて、ここに神の経綸を啓示します。 「地の果なるもろもろの人よ、わたしを仰ぎのぞめ、そうすれば救われる。わたしは神であって、ほかに神はないからだ。」（イザヤ書４５：２２）