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カテゴリ:映画探訪【A~F】
【出演】クリスチャン・ベール/マイケル・ケイン/リーアム・ニーソン/ケイティ・ホームズ/ゲイリー・オールドマン/キリアン・マーフィ/トム・ウィルキンソン/ルトガー・ハウアー/渡辺謙/ライナス・ローチ/モーガン・フリーマン 「バットマン」シリーズの中で不動の面白さを誇るのは、やはりティム・バートン監督による第1作目に他ならないと信じていた。しかしどうだろう。本作を観ると、残念ながら第1作目が霞んでしまうほどの素晴らしい出来映えだ。 理由は至極明快。第1作目はまさにバットマンにスポット当てたストーリーだったのに対し(クレジットで先にジャック・ニコルソンの名前が来るところを見ると、ジョーカーだったりもするけど)、この「バットマン・ビギンズ」はそのタイトル通りバットマン誕生の秘話を描いている。そう、本作品はバットマンではなく、ブルース・ウェインの物語なのだ。 主人公であるブルース・ウェインが一体どのようにしてバットマンというダークヒーローになるに至ったのか。そのプロセスが実にこと細かに描かれていて、否応なく感情移入してしまう。 この感覚は「スパイダーマン」のそれによく似ていると思う。主人公の内面を深く掘り下げることによって、ヒーローであるにも係わらず、そこには誰もが共感できる人間味が溢れているのだ。 そして主演のクリスチャン・ベールをはじめ、出演者が素晴らしい演技を披露している。 クリスチャン・ベールのバットマンは明らかにシリーズの中で最もバットマンらしく親近感が有り、ケイティ・ホームズは思ってた以上に演技が巧く、思わずファンになってしまったほどだ。だてにトムとキスしまくってはいない(笑 またマイケル・ケインのアルフレッド役も一体どうなるものかと心配していたんだけど、前作までのアルフレッドと負けず劣らずハマり役だった。 さらにダークマンことリーアム・ニーソンにはクワイ・ガン・ジンの面影は無いし、相変わらずの渋い演技は流石の一言。そしてそしてゲイリー・オールドマンやモーガン・フリーマン、ルトガー・ハウアーなどなど・・・とにかく脇を固めるそうそうたる顔ぶれの役者陣の演技合戦がまた凄い。 こういった役者達の中にあって、残念でならないのがやっぱり渡辺謙。本作品における彼の位置付けは、まさに「2046」における木村拓哉と同じ。単に日本のマーケットを睨んでの起用だったような気がした。さほど演技力が要求されるような役柄でもないし、出演時間も驚くほど短いし。 と言いながらも、作品全体を通しての出来はやっぱりシリーズの中でもズバ抜けて面白い! もう今からDVDの発売が待ち遠しいといった感じかな。 【eathan's thumbs up】☆☆☆☆☆☆☆☆★★ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005/08/28 10:39:13 PM
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