◎『「知の技法」入門』 / 今日、芒種
◎『「知の技法」入門』 ・小林康男 ・大澤真幸 ・河出書房新社 ~今となっては、ナンデこんなに難しい本を借りたのか??? 多分書評なのだろうが、そのキリヌキも 不明・・・。 対談集なのに、、、 1章 「人文書」入門 2章 「読書の技法」入門 ~ここまでが入門 篇。次は理論篇となって、 3章 誰にもわかる「実存主義・構造主義・ポスト構造主義」 4章 自然 科学と人文科学のインターフェース、そして終篇は、「知の技法」とは何か? !! チョット逃げないで下さい! ワタシでさえつきあったんですから・・・まとめるナンテできませんから、「分かった」部分だけでも~ ・小林 (本に)「重さがあるということは、すぐに消化できないということ。重さと付き合うことを要求 される。 ・大澤 (ネットとは違い)「本って、情報を得るために読むものじゃないですよね。(中略)本 って基本は考えるためにある。(中略) 夢中になって読むということは、恋愛と同じくらいに、ワクワク する。 ・小林 今の時代は、資本主義がグローバル化した成熟期を過ぎて、成熟がほぼ停滞してき ている。あちこちに内破的な亀裂が生まれてきている。それを糊塗しようとして、ナントカミクスみたい なことが出てくる。 大澤 いずれ沈むことが確実だということまで、皆わかっているんですよね。 しかし沈みゆくタイタニック号に皆でしがみついて、なんとかなるんじゃないかみたいなことを言い合っ ている。 !!,ネッワカルデショ! (略)この沈みそうなタイタニックの外に行きうるということに、どのように我 々の感受性や思考を触発していくか。今、そういうことが本に求められていると思うし、」(目標に) ・小林 「(略) 資本主義をどうするか、国民国家をどうするか、主体をどうするか、歴史をどうする かそれぞれの次元に、いくつもの問いがあるわけだけど、いったいどこに依拠してどのように世界 を組み立て直したら危機が回避できるかは、よくわからないですね。(原発事故一つとっても・中略) これまでとは違った目で捉えなければならなくなっているように思われます。」 ・大澤 一見、国民や国家は、資本主義とは独立しているように見える。それどころか、見ように よっては、国民や国家は、資本主義の足をひっぱってしまうことすらある。資本の自由な流れにと って、領域国家とか国民の境界はじゃまだったりしますからね。」 ・小林 「巨大な盲目的な欲望、 それこそ"タイタニック"の本質であって、皆が乗っているんだけど、船長なんていない。(中略)そこでは 人間的な意味が消去されてしまっているということが、人文科学をやっている我々にとっては、非 常に難しい問いになっているように思われますね。(中略) にもかかわらず(中略)そのまっただな かで抵抗する。(以下略)」「マジョリティはマイノリティを恐れるわけですよね。マジョリティはマイノリティの生き延 びを恐れるわけですよね。そうすると、それは、排除やさらには抹殺の動きにすらつながってくる。 (以下略)」・・・この位にしときますが、具体的に世のアレコレを挙げてはいないが、確実・的確に指針 している!! そうそう、「秩序とはそのまま権力でもある」(小林)などにも改めて納得!!! ・・・こうして 「ヌキガキ」してみると、果して、そんなに「難しい」わけでもなかったのか・・・・?! (読了 「後藤さん殺害」の日) 芒種の日ちやうど良き日はここまでか