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ジルコニアの気まま日記

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ジルコニア5519

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天衣無縫傍若無人なトークで、リスナーをはじめ、スタッフと相方すらも圧倒する噛み様『風音様』と風音様をはじめ、ゲストやスタッフが投げかける、どんな球も打ち返すそのトーク力で番組を牽引する『荻さん』がメインパーソナリティーのインターネットラジオステーション『音泉』でNO.1の人気を誇る番組っす↓


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2010年09月26日
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 アセトがタリスマンに手をかざし魔法詠唱を始めたから私・ミハイル・クレッシルは武器を手にとると先手必勝とばかりにベリアルの方へ向かっていったんだけど、ベリアルはニヤリと余裕の笑みを浮かべると、その身を震わせ激しい炎を口から噴き出してきた。
 ベリアルの方に向かってた私達は炎の目の前で立ち止まり、その炎が止まるのを待つ事にした。
 「う・・何て温度なの・・・・近くに立ってるだけでその熱で体力が奪われてく感じがするよ」
 「この炎がやんだら一斉に飛びかかりましょう」
 「かぁ、そんなの待ってねぇでこのまま飛び込んじまおうぜ」
 私達がそんな事を言ってると、急に炎がやみ、その瞬間ベリアルが物凄い勢いで力任せのタックルをしかけてきた。
 咄嗟の事に私は防御態勢を取る事が出来ず、ベリアルのタックルを思いっきり正面から受けてしまい、後方に飛ばされ後ろにあった柱に私は強く叩きつけられた。
 「ぐ・・うぅ・・」
 ベリアルはそのまま続けて近くに立っていたミハイルとクレッシルに対して太い尻尾を振り、その尻尾での攻撃を受けた2人も左右に吹き飛ばされてしまった。
 「いきますわよ!サンダーボルト!」
 タリスマンの力を借りた事により以前放ったそれよりも大きな落雷がベリアルめがけ落ち、その直撃を与える。
 アセトは続けざまに魔法を唱えようと詠唱を始めたんだけど、アセトのサンダーボルトの直撃を受けたはずのベリアルはぴんぴんとしてて、その手に持った大きな斧をアセトめがけて投げつけてきた。
 アセトは詠唱を中断させ一直線に向かってくる大きな斧を避け、再び魔法の詠唱に入ろうとしたんだけど、投げた斧と一緒にベリアルがアセトとの間合いを詰めその手でアセトを軽く払い、横に飛ばされたアセト。
 「どうした、これがザガンを倒したお前達の力か!セラフィム、さっきカサンドラで見せたあの力を見せてみろ」
 そう言いながらベリアルがアセトの方に近づいて行ったから私達はアセトの方に駆け寄りそれに備える。
 ベリアルがその太い腕を振り上げ攻撃に移ろうとした所へミハイルがパルチザンでその腕を突き、私は手に持ったヴィーキングソードを横に薙ぎ払ったんだけど、わずかに距離が足りず、私のヴィーキングソードはベリアルの皮膚をかすめた程度だった。
 クレッシルが更に攻撃を加えようとしたんだけど、ベリアルは背中から生えている炎の翼を羽ばたかせ後方に飛びのき距離を取り、しばらくの間そのままの状態で睨みあってたんだけど、ベリアルは頭を前に突き出すとこっちに向かってそのまま走りだしてきた。
 その突進をミハイル・クレッシル・アセトは横に避けたけど、私は一人そのままベリアルと向かい合い攻撃のタイミングを見計らう。
 「セラ?何をする気ですか」
 「早く避けて下さいまし!」
 ベリアルと私の距離が縮まり、後少しでベリアルの角が私に当たる!?ってところで私はヴィーキングソードを振り上げたんだけど、ベリアルは瞬時に右肩を前に出し、ショルダータックルに切り替えた。
 私のヴィーキングソードはベリアルの右肩を斬り、右の角を落としたけど、それでベリアルの勢いが止まるはずもなく、私の胸部に強い衝撃が加わり、私は再び後方に大きく吹き飛ばされてしまった。
 ベリアルの近くにいたミハイルはベリアルに対しパルチザンを振り左の翼を斬り、クレッシルがサクレ・ポワンをつけたその拳で右の翼の根元を殴りつけ、その攻撃を受けたベリアルは苦悶の表情を浮かべる。
 「バーンエクスプロージョン!」
 アセトがそう唱えると、ベリアルを中心とした激しい爆発が起こりそれに飲み込まれるベリアル。
 バーンエクスプロージョンの爆発が収まり、ミハイルとクレッシルは更に攻撃を加えようとしたんだけど、ベリアルはバックステップで距離をとり体勢を立て直そうとしていた。
 ミハイル達が攻撃をしてる間、私はさっきのタックルのダメージで立ち上がる事が出来ずその場で膝をついていた。
 「げふっ、げふっ」
 咳き込むと私の口から大量の血が飛び出し、床をその飛散した血が染め上げる。
 私はずっと胸に激しい痛みを感じてたけど、それを我慢しながら胸を抑えた立ち上がるとアセトがそばに近寄ってきてくれた。
 「うぅ・・流石にあの巨体から繰り出される全力タックルを2回も喰らうときついなぁ……もう1回あれを喰らったら流石にヤバいかも・・」
 「セラ、大丈夫ですの!?今回復魔法かけますわ」
 「あ、うん・・これくらい大丈夫、だよ。それよりもさ、何かとっておきの魔法ってないの?」
 「タリスマンの力を借りれば、アレを撃てるかもしれませんわ。でも詠唱にかなり時間がかかりますわよ」
 「ならさ、アセトは私の後ろに立ってその詠唱始めてよ、私達で何とか時間稼ぐからさ」
 「わかりましたわ、それではお願いしますわ」
 「何を始める気か知らんが、俺は倒せんぞ」
 「ふふ、それはどうかな?氷の精霊たちよ、私にその力を貸し給え」
 私の手に持ってたヴィーキングソードに冷気が集まり、氷の刃を形作る。
 私が剣を振るとその先端から氷の矢がベリアルめがけて飛んでいき、それを避けたベリアルにミハイルの突き攻撃とクレッシルの上段回し蹴りがベリアルにむけ放たれる。
 その二人の攻撃を避け、近くにいた二人に攻撃をしようとしたところへ再び私の放った氷の矢がベリアルめがけて飛んでいく。
 ベリアルは攻撃するのをやめてそれを避けると更にミハイルとクレッシルの追撃がベリアルに迫っていく。
 私達はアセトの魔法の詠唱の時間を稼ぐため、攻撃の手を止めずにベリアルへと攻め続けていった。
 ベリアルは私達の猛攻を避けるのに精いっぱいなようで、中々反撃をしかけられずにいる、その状態にベリアルの顔はだんだんと苛立ちを帯びていき、避けながら悪態をついてきた。
 「うっとぉしい、このまま避けるだけではダメなようだな」
 ベリアルはそう言うと攻撃を避けるのをやめ、こっちに向かってきた。
 「セラ、準備できましたわ」
 アセトの手には大きな光の矢と光の弓が持たれている。
 私は最後にもう一度氷の矢を放つと横にどき、アセトはその大きな光の矢を光の弓にセットすると、強く引き絞る。
 「悪しきモノを貫け!ハイリッヒ・プファイル(神聖なる矢)!!」
 大きな光の矢をベリアルめがけ放ち、それに気付いたベリアルはアセトから放たれた大きな光の矢を避けようとしたけど、それも間に合わず、その光の矢はベリアルを見事貫いたのだった。
 そしてベリアルはその場にズシーン!と大きな音を立てて倒れ込んだ。
 「や、やりましたの!?」
 「えぇ、今のがとどめになったみたいですね」
 「へへっ、やったなアセト!」
 ベリアルが倒れたのを確認するとアセトは瞳から大粒の涙を流しながら天を仰ぐように上を眺め呟くように言葉を紡いでいく。
 「やりましたわ……お父様・お母様……仇はとりましてよ」
 「しっかし、これで魔王サタナエル三大柱も2人目か、こりゃサタナエルも黙ってねぇかもしれねぇな」
 「そうですね・・まさかセラの兄上を探す旅のはずが、いつの間にか魔王軍との戦いに巻き込まれてしまった気がしますよ」
 「とりあえずさ、今後の事はお兄様と会ってから考えようよ。サタナエルと戦うにしても、戦わないにしてもさ、まずはここにいるはずのお兄様と話をして、サタナエルに手を貸すのをやめさせないと」
 私達がそんな話をしていたら突如として私達が入って来た扉が開き、1人の男性が入って来たのであった。

 第18話 決戦!ベリアル城 その2.終わり
 第19話 届かぬ想い    その1.へ続く





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最終更新日  2010年09月26日 00時32分49秒
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