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ジルコニアの気まま日記

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ジルコニア5519

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天衣無縫傍若無人なトークで、リスナーをはじめ、スタッフと相方すらも圧倒する噛み様『風音様』と風音様をはじめ、ゲストやスタッフが投げかける、どんな球も打ち返すそのトーク力で番組を牽引する『荻さん』がメインパーソナリティーのインターネットラジオステーション『音泉』でNO.1の人気を誇る番組っす↓


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2010年10月17日
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 魔法の山を登り始めてから3時間と経たないうちに・・
 「もう、ダメですわ・・・・足が一歩も前に出ませんわ」
 そう言って、近くの岩場に腰かけたアセトがいたよ・・
 「本当、アセトは体力がないですね・・わかりました。ここで少し休憩していきましょう」
 ダダをこねる子供を諭す時にするような視線をアセトに向けながらもそう言ってアセトの近くにミハイルが腰掛けたから、私とクレッシルもそこで休憩を取る事にした。
 何だかんだいいながらも、やっぱりミハイルって優しい所あるよねぇ。
 本当、良いお姉さんって感じだよぉ。やっぱり、私なんかより絶対、このPTのリーダーって感じだよね。
 きっと、ミハイル本人にそんな事言ったら、セラ・・リーダーである貴女がしっかりしてないからです。本当にもう・・ぶちぶちぶちって説教が始まっちゃいそうだから、言わないでおくけどさ・・
 「そういえばよ、何かここにいる魔物って前はもう少し弱かった気がするんだが、私の気のせいか?」
 「確かに言われてみればそうですね・・以前よりもワンランク上の魔物がここには徘徊してますね。これもサタナエルの力が回復してる影響なんでしょうかね」
 「魔物が強くなってると言いましても、わたくし達もそれ以上に成長していますし、あんまり関係ない気がしますわ」
 確かに皆の言うとおりだよ。私達が前にここを登った時は、スカルファイターとかが出てきてたけど、今ここに出てきてるのは、スカルファイターの上位クラス。ボーンナイトとか、少し強めのモノばかり。
 でも、私達も強くなってるし(主に私以外の皆が)以前来た時とそれほど変わらない位、魔物を簡単に倒す事が出来てるんだけどねぇ。
 分かりやすく(?)言うとこんな感じ↓
 前:私 Lv23 ミハイル Lv24 クレッシル Lv26 アセト Lv21
 今:私 Lv31 ミハイル Lv31 クレッシル Lv35 アセト Lv27
 こんな感じかな?って、まぁ・・Lvなんて概念、実際旅をしてる私達にはわかんないことなんだけどさ。

 休憩を終え、再び山を登り始めた私達だったんだけど、2・3時間おきに聞こえてくるアセトの「疲れましたわ・・休憩にいたしませんこと?」という言葉を合図に、休憩を取りながら前に登った時と同じく4日かけてやっとの思いで、反対側の魔法の山の出口までたどり着いたよ・・
 「前にも言った気はしますけど、もう二度とこんな山登りたくありませんわ・・・・」
 がっくりと肩を落として、ぜぇぜぇと肩で呼吸をしながらそう言ったアセトに対して、クレッシルは、にしし、と子供がするかのような笑みを向けながら
 「わかんねぇぜ?ウリエルのおっさんの占いで、またアルカダ大陸に戻ることになるかもしんねぇぜ?」
 「もし、そうなったとしても、本当、もう二度とごめんですわよ!もし、また登るということになった時は、どんな手を使ってでも迂回する方向にもっていきますわよ!?」
 両手をワキワキと妖しく動かしながらそんな事を言うアセト。
 アセト、一体どんな手を使うつもりなんだろう・・・・
 とりあえず、頭の中で今の行動と合わせて、アセトがどんな手を使うのか、想像してみたんだけど・・どうしても、いや~ん、で、あは~ん、な。18禁なモノしか思い浮かばないんだけど(汗)
 他にも何か手はないか考えてみたんだけど、どうしてもそっちの方しか思い浮かばない・・
 あぅう・・と、とりあえずこれは一応KENZENな読み物なんだし、そういうえっちなのはいけないと思うんだよ!?でも・・アセトなら、本気でそういう手に出そうで怖いよ・・
 アセトが魔法で私達の自由を奪って、あれやこれやする場面を想像しながら、アセトの方をチラッと見てみたら、思わずゴクリと唾を飲み込んでたよ・・
 「どうしたんですの、セラ?わたくしの方を見て喉を鳴らして……はは~ん、わたくしのこのナイスなバディを見て、何やらよからぬ事を考えましたの?もう、セラったら意外にムッツリでしたのね」
 私の行動にアセトは、両手で胸を隠し、いやんいやんと身をよじる。
 「セラも年頃の娘だしな、そういうに興味があるのは仕方ねぇ、だがアセトだけは絶対にやめとけ、いいな!」
 「ち、ちちちちち、違うよぉ!!私はただ、アセトがどんな手を使うんだろう?って考えてただけだよぉ!!」
 「はぁ・・最初出会った時は、物静かな娘だったのに・・一体誰がセラをこんな風にしてしまったんでしょうか」
 ミハイルの言葉に、アセトとクレッシルは目を細め、主な原因はお前じゃないのか?と、じと~っとミハイルの方を見つめる。
 「な、何ですかその目は!?私が原因だって言いたいんですか?」
 「いや、誰もそうだとは言ってねぇぜ?なぁ、アセト」
 「えぇ、わたくしもクレッシルもミハイルが原因だとは言っていませんわよ?」
 「何か、そう言ってるような目をしてた気がするんですけど・・私の気のせいでしょうか」
 「ほ、ほらほら!いつまでもこんな所で油売ってないでさ、早くウリエルさんの所に行こうよ!ね、ね!?」
 何やら話が変な方向に(まぁ、私が変な想像をした時からだけど)向かってたから、それを払しょくするように手をパンパンと叩き、場の空気を入れ替えようとした。
 「そうですわね、セラとミハイルをいじれた事ですし、オファニム城下町へ向かいますわよ」
 「あぁそうだな。それじゃ、目的地はもうすぐそこだし、サクッと行こうぜ♪」
 「う、うぅ~・・私のせいじゃないのに・・」
 颯爽と魔法の山からオファニム城下町の方へ歩き出すアセトとクレッシル、そして一人さっきのやりとりから立ち直れないでいた(?)ミハイルの手を私は取って、アセトとクレッシルの後を追うように駈け出して行った。

 第21話 魔法の山再び その2.終わり
 第22話 新たなる手がかり その1.へ続く





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最終更新日  2010年10月17日 01時16分04秒
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