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ジルコニアの気まま日記

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ジルコニア5519

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天衣無縫傍若無人なトークで、リスナーをはじめ、スタッフと相方すらも圧倒する噛み様『風音様』と風音様をはじめ、ゲストやスタッフが投げかける、どんな球も打ち返すそのトーク力で番組を牽引する『荻さん』がメインパーソナリティーのインターネットラジオステーション『音泉』でNO.1の人気を誇る番組っす↓


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2010年10月24日
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 アーサー王伝説の序盤、まだアーサーが王になったばかりの頃の話です。
 ブリテン島を統一する為に各地で戦いを広げていたアーサー王がリオン王と戦った時なんですが、そこでアーサー王と敵対していたリオン王の武器として初めてそのマルミアドワーズの名前が出てきました。
 アーサー王はリオン王が振るうその剣を『炎のように燃える剣』と表現していましたが、物語中ではきわめて優れた切れ味を持つ剣と描写されています。
 きっと、刀身が真っ赤に染まっていて、優れた切れ味を持ったマルミアドワーズをアーサー王は、そう表現したのだと思います。
 リオン王を倒したアーサー王は、リオン王との戦いで自分の愛剣エクスカリバーを持ってしても、最後まで貫く事の出来なかったリオン王の『脱皮の服』をマルミアドワーズで切り裂いてみた所、いとも簡単に切り裂く事ができた。
 そのため、アーサー王はより優れたマルミアドワーズを自分の愛剣として使用し、今まで使ってたエクスカリバーは円卓の騎士の一人、ガウェインに渡した。

 「という話があるのですが・・本当にごく一部でしか語り継がれていない話だったので、私自身ただの伝説だと思っていました・・ですが、本当に実在するモノだったのですね」
 「へぇ・・そんな話初めて聞いたよぉ」
 「そのマルミアドワーズを手に入れる事が出来ればお主たちが命を落とす事はないだろう、だが・・・・」
 そこでウリエルさんは言葉を止めて、苦渋の表情を浮かべる。
 私達が命を落とす事はない・・でも、何だろう?その先・・凄く言いにくそうにしてるけど・・
 私がその先をウリエルさんに促そうとした時だった、私の言葉をさえぎるようにクレッシルが言葉を放つ。
 「ってことはだな、次はレテ大陸って所に行けばいいんだな!」
 クレッシルの言葉を聞いたウリエルさんは、表情を戻しクレッシルに対して答えたから、私もさっきの続きを聞くのをやめることにした。
 「しかし、レテ大陸へと向かう船はどこからも出ていないのだよ」
 レテ大陸行きの船は出てない・・か。まぁ、そうだよねぇ・・世界地図にも載ってない大陸だしねぇ。
 ミハイルが腕を組んで、う~ん・・と唸りながら口を開く。
 「私達は船を持っていませんし、どうしましょうかね?」
 「ここから西の海岸沿いをずっと南下すると、我々と同じ七大英雄の血を引きし、ラファール家があるのだが、確か彼は個人所有の船を何艘か持っていたはずだ、私がどうかその船を貸して貰えるように手紙をかこう」
 そう言うと、ウリエルさんは紙とペンを取り出し、サラサラと達筆な字で手紙をかき、それをかき終えると私に手渡してくれた。
 「ありがとございますウリエルさん、それじゃ私達は早速ラファールさんの所に行ってみますね♪」
 席を立ち、その場を離れようとしたんだけど、それをアセトが凄い剣幕で止めてきたよ・・
 「セラ!まだわたくしの用が終わってませんわよ!!」
 その様子に、私はびっくりしてビクンと身をはねさせてから、アセトの方に振り返ってから苦笑いをすると、アセトは「グリモアの事を聞くと、船の上でいいましたでしょうに……本当、困ったリーダーですわ・・」そう呟きながら肩を落としてたよ・・
 「あ、あはは・・そう言えばそうだったね」
 グリモアの事を聞くっていうの、すっかり忘れてたよ。
 「ふむ、して何用かな?シジル家の娘さんよ」
 「実はわたくし、グリモア光の書というものを探していますのよ。それでお父様からダークエルフの集落の近くにある洞窟に存在すると聞いたんですけど、それがどこにあるか教えていただきたいんですの」
 「確かグリモアは、光と闇が合わさった時、1つとなり、新たな主に対し試練を課し、それを乗り越えればあらゆる魔法の知恵と力を授けてくれると聞く、光の書を探しているということは、既に闇の書は持っているのか?」
 「えぇ、闇の書は以前魔法の山を登った時手に入れましたわ」
 グリモア闇の書を取り出し、それをウリエルさんに手渡すと、パラパラと中を見てから闇の書をアセトに返した。
 「ふむ、確かにこれは闇の書。それならば私の知る事を教えよう」
 ウリエルさんはソファから立ち上がると、窓の方へと移動し、外を眺めながら話を始める。
 「ダークエルフの里は、さきほど話をした神秘の泉のあるレテ大陸中央部にある。ただ、グリモア光の書が安置されてる洞窟の入り口は固く閉ざされており、中に入るにはダークエルフの持つ鍵が必要となる」
 「ということは、レテ大陸でダークエルフに話をして、その鍵をいただけばよろしいんですのね」
 「そうなのだが、ダークエルフ達は非常に我等人間を毛嫌いしている。そう簡単には渡して貰えないだろうな」
 「そういえば、キュロス城に向かう途中でダークエルフの少女を助けましたね、彼女にお願いすれば何とかなるかもしれませんね」
 「けどよ、助けたって言っても、まだ年端もいかねぇ少女だっただろ?何とかなるとは思えねぇけどなぁ」
 「まぁまぁ、何もないよりはましだと思うし、それにかけてみるしかないと思うよ」
 「そうですわね。マルミアドワーズを取りに行くついでに、ダークエルフの里にも寄って行くのがいいかもしれませんわね」
 「ありがとうございましウリエルさん。それじゃ私達はこれで失礼するね」
 私達はソファから立ち、ウリエルさんに対して軽く一礼をした。
 「マルミアドワーズ、そしてグリモアを手にし、サタナエルを倒し世界に平和をもたらす事が出来るのは、お主たちだけだ、どうか道中気をつけてな」
 ウリエルさんはそう言うと、最後に右手を前に突き出して、グッと親指を立てた。
 私達はそれに対して同じように親指を立ててかえしてから、ウリエルさんの家を後にし、南はラファールさんの家がある所へと向かって歩き出したのだった。

 第22話 新たなる手がかり その2.終わり
 第23話 セラと愉快な仲間達(?) その1.へ続く





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最終更新日  2010年10月24日 02時23分10秒
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