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ジルコニアの気まま日記

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ジルコニア5519

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天衣無縫傍若無人なトークで、リスナーをはじめ、スタッフと相方すらも圧倒する噛み様『風音様』と風音様をはじめ、ゲストやスタッフが投げかける、どんな球も打ち返すそのトーク力で番組を牽引する『荻さん』がメインパーソナリティーのインターネットラジオステーション『音泉』でNO.1の人気を誇る番組っす↓


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2010年12月12日
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 レテ大陸から南に進みだして数時間、私達の目の前に大陸が見えてきたよ。
 「ま、まさかジルオール大陸がこんなに近いなんて思ってもいませんでした・・まだ船を出してものの数時間しか経ってないんですよ?」
 「本当だねぇ、あ、あそこに見えるのってキャメロット城の北にある管理塔じゃないかな?」
 「この辺りって船を止めれる場所ありますの?見た所、辺り一面断崖絶壁のようですけれど」
 「だったらよ、こっからだとちと遠いけど、ハルトに船停めねぇか?変な場所に停めて盗られでもしたら目も当てられねぇし」
 まさかクレッシルからそんな言葉が聞けるなんて思ってもなかった私達は口を開けてポカン、としてたんだけど、それを見たクレッシルが少し戸惑ったようにしてる。
 「ん、んだよ!そんなに私の言葉が意外だったか?何か言えよな」
 「まさか、クレッシルがそんなまともな事言う何て・・ちょっとびっくりしたよ」
 「ですが、そうですね。クレッシルの言うとおり、それが良いかもしれません。ハルトの船着き場でディードリッヒにお願いして船を見てもらいましょう」
 「それじゃ、ハルトに向かってこのまま陸沿いに進むね」
 私は舵をとり、ハルトの方、東へ船体を向けるとそのまま進め、約1日かけてハルトの船着き場へと到着した。
 空いてるドッグに船を停めたんだけど、予定にない船の突然の登場に、その場にいた人達はざわめき、こっちを見てくる。
 そんな中私達が錨を降ろして船から降りると、私達の姿を見たその場にいた人達は、何故か肩をがっくりと落として残念そうにしてたよ・・・・
 こ、この反応・・どういう意味なのかなぁ・・
 船を降りた私達が辺りをキョロキョロと見まわしてると、そこへ一人の青年が近づいてきて、私達だとわかるとパァっと表情を明るくして声をかけてきた。
 「皆さんお久しぶりです!お元気でしたか!?」
 「おう、ディードリッヒじゃねぇか!そっちも元気そうだな♪こっちは前来た時より1匹変なのが増えてるが、元気にやってるぜ」
 「ちょっと、クレッシル!?だ~れが、変な1匹何ですの!?」
 「あるぇ?私は別にアセトの事だなんて、一言も言ってねぇぜ?自覚あんのかよ?」
 「こっちを指差しながら言いましたわよね!?そんな事をされれば、流石のわたくしでも分かりますわよ!」
 きぃいいい!何てちょっとヒステリックになりながら怒るアセトとそれを見て「わりぃ、わりぃ、ちょっとした冗談だって」そう言いながらアセトをたしなめようとするクレッシル。
 そんな彼女たちを見たディードリッヒさんは、あはははは、何て元気な笑い声を上げながら私とミハイルの方に向く。
 「皆さん相変わらずそうで何よりです。それで、今日はどういった御用で?」
 「実はね、今日はディードリッヒさんに会いに来たんだよ♪」
 冗談交じりにそんな事を言うと、ディードリッヒさんは顔を真っ赤にさせて、えっ!?えっ!?何て、反応してたよ。それが面白くって、ついつい私は更にディードリッヒさんをいぢるのをすすめる。
 「ディードリッヒさん、しばらく見ない間にたくましくなったよねぇ♪もてるんでしょ?彼女がいないなら、私、立候補しちゃおうかなぁ」
 「えっ!?い、いやぁ・・あの、そのぉ・・」
 両手を後ろで組んで、ツツツッとディードリッヒさんの方に詰め寄って、下から見上げるように顔を覗くと更に真っ赤にさせておどおどとし始めるディードリッヒさん。
 良い反応だなぁ、そう思ってディードリッヒさんにピタッとひっつこうとした時だったよ・・・・
 「おふっ!?い、いたたたたたぁ・・ミ、ミハイルぅ、何するのぉ?」
 突然お尻に強い衝撃を受けたから、お尻をさすりながら後ろに振り返ると、そこには怖い位ニコニコと笑顔を向けてくるミハイルの姿・・
 「何、やってるんですかね?そんな事をする為に来たんじゃないんですよ!?」
 「あ、あははは・・じょ、冗談だよぉ」
 「冗談には見えなかったんだがなぁ・・」
 「若いっていいですわね、わたくしも後5つ若ければ・・」
 「突然失礼しました、ディードリッヒ。私達は今からキャメロット城に向かうんですが、それでその間、この船をここで預かって欲しいと思いまして」
 私とミハイルの言葉を聞くと、ちょっと残念そうにしてたディードリッヒさんだったけど、すぐにこっちに普段通りの顔を向けてきてくれた。
 「そう言う事なら任せて下さい、ミハイルさん達には前の時の借りもありますし、喜んでお預かりさせていただきます」」
 「本当!?わぁ、ありがとう♪」
 「へへっ、さっすがディードリッヒだな。そんじゃ、しばらくの間、船宜しくな」
 私達がその場を後にしようとしたら、ディードリッヒさんは何かを思い出したかのようで、私達を止めてきた。
 「そうだ、キャメロット城へ行かれるのでしたら、その前に是非シェミハザへ寄って行って下さい。きっと皆さんの顔を見たら、村の皆も喜ぶと思いますし」
 「シェミハザか、丁度通り道だし、少しくれぇ寄ってってもいいかもな」
 「そうだね、そうしよっか」
 「それでは私達はこれで失礼します。ディードリッヒ、船の事お願いします」
 私達は手を上げてディードリッヒさんと別れ、ハルトからシェミハザ村へと向かって、西に歩きだした。

 ハルトから西に進む事半日、日も暮れかけた夕暮れ時に私達はシェミハザ村の前まで辿りつき、早速中に入ろうとしたんだけど、そんな私達の前にアセトが両手を広げて立ち塞がってきたよ。
 「ちょっと待って下さいな!」
 「どうしたんですか?アセト、邪魔ですからそこをどいて下さい」
 そんなアセトをミハイルは、うっとおしいなぁ・・何て感じに睨みつけたんだけど、それも気にせずアセトは言葉を続けてくる。
 「クレッシル、貴女そのままの格好で村の中に入るつもりじゃありませんわよね!?」
 そう言って、クレッシルの方に視線を向けると、クレッシルは「どこかおかしいか?」何て言いながら不思議そうに私とミハイルに問いかけてきた。
 町中や人がいる所に行く時は、いつもの半袖短パンの上に、長袖の布の服と長い麻のズボンを穿き、更に手袋と顔をターバンで巻いて、マントでその体を隠すんだけど、今のクレッシルの姿は、それらを全く身につけていない、いわば素の状態。
 「別におかしいとこ何てどこもねぇだろ?別に問題ねぇよな?セラ・ミハイル」
 「えぇ、別にこれと言って問題はないと思いますが」
 「うん、この村は別にこのまま入っても問題ないよ」
 「へっ!?ど、どういう意味ですの?」
 私達のやり取りに対して、理解できない。そんな表情を向けてくるアセト。
 あぁ、そう言えばこの村に前立ち寄った時って、アセトいなかったもんねぇ・・一応説明した方がいいかな?そう思って、私が説明しようとしたら、その前にミハイルが口を開いた。
 「そういえばアセトには、この村の事話していませんでしたね。私から説明しましょう」
 語り部モードに入るミハイルをアセトは真剣な面持ちで見つめ、その言葉を待った。

 第29話 お久しぶり その1.終わり
            その2.へ続く





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最終更新日  2010年12月12日 01時07分34秒
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