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カテゴリ:ご当地戦士! サボテンダー (完)
すばると八重が出て行った後なんだがな?
何故か怖いくらいに超ニコニコしながら俺の方を琴子が見てきてるんだが・・・ 「な、なんだよ・・・」 「ねぇ正義。今度のサボテンダーのショーでさぁ。バイト代少しだけど出るでしょ?」 「ん、まぁそうだな・・・はっ!?まさかお前・・・」 「んふふ~。そそ、ちょ~っとでいいから私に頂戴♪」 こいつはいきなり何を言ってやがるんですかねぇ・・・ 「何言ってんだよ。そんなんお前にやるわけねぇだろうよ。それは働いた対価としてもらうもんなんだからよ」 頬をぷぅっと膨らませてちょっと怒った様子を見せた彼女だったが、すぐに俺の方にすすすっと近寄ると、肩を当ててスリスリとさせながら、普段は出さないような甘えた声でお願いしてきたんだよ・・・ 正直気持ちわりぃ‥‥俺がそんな、お前、そんな、いくら琴子といえど、可愛い女の子にそんな風にお願いされたらコロッといくとか、そんなわけ、あ、あるわけないだろ・・・(理性と必死に戦いながら 「いくらお願いされたって、お前にやる金はねぇよ」 (・д・)チッ こいつ舌打ちなんてしやがりましたよw 「ふ~ん・・・あんたに拒否権なんてあると思ってるの?」 はい?拒否権がないとか何言ってやがるんですかね。 「あんた、あたしがどれくらいあんたの部屋に入り浸ってると思うのよ」 「は?毎日のように俺の部屋に来ては何かやってる人間が今更何言ってやがるんだよ」 「つまりそれがどういう意味か、あんたにはわかるわよね?」 ニヤァ、口角をあげて嫌な笑みを浮かべる琴子様・・・ 「あんたの隠し持ってるエロゲー全部知ってんのよ?どんなジャンルが多めとか」 (・∀・)ニヤニヤ ま、まさかこいつ・・・ 「ここにあるやつとか~、ここのやつとか~・・・」 そう言いながら本棚とか、いろんな場所から俺の隠してたお宝(エロゲ)を何本も引っ張り出す琴子の姿にマジ戦慄を覚える。 「この他にも、ちょっとやばいモノとかも、どこにあるとか知ってるのよ?」 怖い、マジ琴子様怖い・・・ 「八重はこのこと知らないんでしょ?」 今、琴子は完全に悪魔みたいな笑みを浮かべてやがる・・・ 「し、知ってるわけねぇだろ・・・てか、こんなもん持ってるなんて八重もすばるも知らねぇよ・・・」 「話をしてる時にポロっとこのこと口を滑らせて言っちゃいそうだなぁ」 妖しく笑いながら俺の頬をエロゲのパッケージでペシペシと叩いてくる琴子様。 お、俺がこんな脅しに屈するわけ・・・屈するわけが・・・・・・・ 何卒それだけご勘弁してください、本当お願いします _○/|_ プライドなんてかなぐり捨てて俺は琴子様に思いっきり土下座をしてた。 俺は何が悲しくて自分の部屋で自分の私物をばらすぞなんて言われて土下座なんてしてるんですかねぇ・・・?何か泣きたくなってきた。 「で、いくら出してくれるのかしら?ま・さ・よ・し♪」 「わ、わかった‥‥とりあえず半分でいいか?2500円」 「たったそれだけ~?」 「くそっ!足元見やがって・・・わかったよ、3000円だ」 「本当!?やったぁ♪やっぱり言ってみるもんねぇ♪」 何が言ってみるもんねぇ、だ。ほとんど脅しじゃねぇかよw 「ちょ~っと今月お金を使いすぎちゃって。食費が少し足りなかったのよねぇ」 「なんだよ使いすぎたってw無駄遣いして足りなくなったとか、そんなん自業自得じゃねぇかw」 「なによ、別にいいじゃない。あたしが何にお金を使おうが」 「まぁ、それはそうだが」 「それでさ、正義。サボテンダーのショーが終わったらちょっと付き合ってよ。買い物したいから、そのお金出して♪」 小さくその場で飛んで満面の笑みを浮かべる琴子様。ま、まぁ・・・これであのことを八重に言われないですむなら・・・ とりあえず、後でエロゲの隠し場所は変えておくか。うん。 「わかった、わかった。付き合ってやるよ」 「うふふ、今から25日が楽しみだわぁ♪それじゃ、正義、また明日ね♪」 軽い足取りで部屋から出ていく琴子を見送った後、急いでエロゲの隠し場所を変えたのは言うまでもないか。 その後、親父が帰ってきたから俺は早速さっきの八重の衣装のことを伝えてやった。 「そうか、八重ちゃんにはちょっときつかったか。わかった、それじゃ直しておく。多分、今度の木曜日にはサイズ直しも終わると思うから、木曜日の放課後にミルキーウェイまで来てくれ」 「あぁ、わかった。あ、それで親父。俺と八重が木曜日にミルキーウェイいく時はちょっとの間でいいから、窓のカーテン全部閉めて臨時休業状態にしといてくれ」 「ん???どうしてだ?」 「いや、多分そうしないと八重のファンクラブの奴らが押しかけてきそうだからよ」 「なるほど、そういうことか。わかった、確かに八重ちゃんは人気あるしな。それなら木曜日は午前だけの営業にして昼からは閉めておく」 「あぁ、頼んだぜ親父」 第14話 台詞合わせするぜ その2.終わり 第15話 ドキドキドキ その1.へ続く お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2014年05月03日 08時31分28秒
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