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カテゴリ:無敵ロボ クェーサー(完)
エントランス部分から中に入って鳩子について龍子の住む家へとやってきた。
「いらっしゃい、入って入って」 エレベーターを降りるとそこには待ちきれないのかすでに玄関を開け、そこから身を乗り出して手を振り待っててくれてる龍子の姿が見える。 そういう風に出迎えてくれるとか可愛いヤツじゃないかw 「お邪魔しまーす」 「邪魔するぜ~」 初めて入る女子の家(鳩子除く)にめっちゃドキドキである。 まぁ、マジで2人っきりじゃないのは残念だが。 なんかもう入った瞬間からすんげぇ良い香りがするんですが??? 本当やべぇな。古臭い畳の匂いのする鳩子の家とは大違いだ(←失礼 龍子に案内されてリビングの方へと足を踏み入れたわけだが、そこには4人掛けのテーブルがぽつんと置かれているだけだった。 「ちょっとお茶入れるから座ってて」 そういうと龍子はそこから見える位置にあるキッチンに行った。 しっかし、すげぇな今龍子はここに1人暮らしなんだろ? その割には部屋の数が多いというか、大きすぎる。 3LDKって言うんだっけか?この間取りは。 入り口を入った左右に2部屋、そして奥のリビング、俺のすぐ後ろには襖があって多分あの奥も部屋だろう。 「はい、どうぞ」 「あんがとよ」 「ありがと」 「いやぁ・・・しかし、本当すげぇな」 目の前の光景に俺の語彙力は完全に死んでいた(あ、元からだったわw 「てか、マリネリスって金持ってんだな・・・ここめっちゃ高いんだろ?」 「あ、あぁ~・・・それなんだけどね?」 ん?なんだこの龍子の反応は、もしかして訳あり物件で安いとか? と、思ったんだがどうやら違うらしい。 「ここは八分儀先生の家なんだよ」 何でそこで龍子じゃなくて鳩子が得意満面の笑みで答えてんですかねぇ・・・ 「いや、お前にゃ聞いてねぇよ。ってか、ちょっと待て、え?陽子先生の家?」 陽子先生の家?そこに龍子が間借りしてるってことか? いや、そうだとしたら陽子先生金持ってんだな・・・ 教師ってそんなに儲かるもんなのかね?給料安いっていう勝手なイメージだが。 まぁ、安定はしてそうだけどな。 「最初、八分儀先生は私をこの家の近くのアパートに住まわせようとしてたみたいなんだけど、ここの近くにあるレオ〇ルス的なアパートは全部部屋が埋まってたらしくてね。それで、だったら私が面倒見ますって言ってここで一緒に住むことになったんだけどさ……」 そこまで言うと龍子は苦笑しつつため息を1つ吐いた。 「なんていうか、その・・・八分儀は学校とかマリネリスの組織内だとピシッとしたイメージあるよね?」 「ん、そうだな?陽子先生は出来る大人の女性ってイメージだが。違うのか?」 「う~ん・・・住まわせてもらってる身からこういうのはどうかと思うんだけどね?」 そこで言葉を濁らせる龍子。どうやら相当ずぼらだとみた。 「何々?八分儀先生って片づけとかできない人だったか?」 「うん・・・最初ここに来た時はびっくりしたよ……」 そう答えてから再び龍子は深いため息を1つ吐いた。 どうやら相当なもんらしいなw 第39話 金持ってんだな その3.終わり その4.へ続く お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2018年11月03日 05時36分28秒
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