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カテゴリ:無敵ロボ クェーサー(完)
~ある日の放課後~
学校のすぐ裏手にある山の中に隠れるように位置するプルト星人からの侵略行為への対抗に特化した特殊地球防衛隊というたいそうな名を持っている俺達の本拠地、マリネリス。 そのマリネリスの指令室にやってきたわけだが・・・ 「おい~っす」 「こんにちは~」 中に入るとそこには可愛くない後輩、空が1人だけいたんだ。 「あ、どうもこんにちは犬飼先輩」 「こんにちは空ちゃん」 いきなりガン無視キメてきやがったんですが??? ま、まぁ・・・俺は大人だからな。いちいちこんなことで腹を立てることはない。 それに、これはいつものことだからな……きっとコイツは照れてるんだよ、そう思うようにしないと正直俺のグラスハートはすぐにブロークンハートしそうだわ。 「おい、俺もいるんだが???」 「あ、遠野先輩もいたんですか?すみません、ちょっと視界に入らなかったです」 「視界に入らないってなんだよwお前こんなに大きな俺が目に入らないとかそれぜってぇ病気だって。俺が良い精神科紹介してやるよ」 「いえ、結構です。遠野先輩のおススメする病院とか余計に症状悪化しそうですし」 本当・・・こいつは一言何か言うとすぐにこうやって憎まれ口を・・・ 「空ちゃん、他の人たちは?」 「皆さんは遠野先輩に秘密の会議があるとかで遅れてきm・・・」 そこまで言うと空はわざとらしく口元に手を当てて慌てた様子を見せてきた。 「すみません、遠野先輩。遠野先輩だけ仲間外れになった会議の話をしてしまって」 「別にそこはどうでもいい、だがお前の言い方が気に食わない」 「わたしの言い方に何か問題ありましたか?気のせいですよ。キノセイ」 「ふふ、本当2人は仲良いよねぇ」 「どこが???なぁ鳩子、どこをどう見たらそう見えんの???お前の目は節穴か?」 「何を言ってるのかなぁ。どう見てもそうにしか見えないよ?」 「そうですよ遠野先輩、これは可愛い後輩のスキンシップです。それにわたしは遠野先輩のこと好きですよ?道端に落ちてるかりんとうの次くらいには」 「それぜってぇ好きじゃねぇよなぁ?」 「気のせいです」 「空ちゃんが平以外の男子と学校内で喋ってるの見たことないしねぇ」 「見たことないってそりゃ、学年も違うからそうそう見る機会がないだけで実際は・・・実際は・・・」 やべぇw男子と言わずコイツが女子含む他の生徒と楽しくしゃべってる様子が思い浮かばねぇwww 「まぁ、確かにそこまで仲良く喋ることはしませんが、最低限のコミュニケーションはとりますよ?」 「最低限なぁ?」 「はい、最低限はです」 そういうとおもむろに席を立った空。 「すぐ戻ります」 「しょんべんか?」 「ちょっと平?そんなこと聞くなんてデリカシーないよぉ」 「そうですよ。ちょっとお花摘みに行ってきます。あ、決して覗かないで下さいね遠野先輩」 「覗かねぇよwそんな趣味ねぇよw」 「そうですか、残念です」 何でそこで本当にちょっと残念そうにすんだよwおかしいだろw 空が指令室を出たのを見計らって鳩子に耳打ちをしてみた。 第41話 謎多き少女 その1.終わり その2.へ続く お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2018年11月24日 05時34分27秒
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