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カテゴリ:無敵ロボ クェーサー(完)
「なぁ鳩子、ちょっとお前に頼みたいことあるんだがいいか?」
「なんだか嫌な予感しかしないけど一応聞いてあげる。何かな」 「お前ちょっと今度空と一緒に街に遊びに行ってこいよ」 「はぁ?」 めっちゃ鳩子様から蔑んだ目を向けられたんですが??? 「何だよ、嫌なのかよ」 「嫌じゃないよ。むしろ空ちゃんとはもっと仲良くなりたいと思ってるし、一緒に休みの日に遊びに行くのはいいんだけど・・・ね?」 すんげぇ疑わしい、そう感じとれる瞳をこっちに向けてきてんですが。 「何だよ、裏があるとでも言いたいのかよ」 「当たり前だよ!一体何年平と付き合ってると思ってるの?それくらいわかるよ!!」 めっちゃ身を乗り出して力強くそう力説してきやがってますよw はぁ・・・隠し事はやっぱり出来ねぇかwいや、まぁ隠すつもりは毛頭ないが 「で、平?その私と空ちゃんを一緒に街中で遊ばせて何をするつもりなのかな」 「いや、アイツって何考えてるかわかんねぇじゃん?」 「まぁ、そうだね。わからないというか、皆みたいにおしゃべりとかして自分をさらけ出すことがないからちょっと謎に包まれてる部分は他の人と比べると多いかもねぇ」 「で、お前が空と一緒にいるところを俺が遠くから観察して弱点だったり、何かアイツに使えるネタを手に入れられないかとだな」 「何を言ってるのかなぁ・・・」 さっきから俺に対して蔑んだ目とか冷めたご褒美の目を向けてきてくれる鳩子様の態度が更にアレになってきたぞw その場に転がる石を見つめるような瞳を俺の方へと向けてきたんだ。 「何で一緒に平がそこに混ざって空ちゃんと遊ばないの?」 「ばっかおめぇw俺が一緒にいたらいつも通りになってそんな素の部分とかぜってぇ出さないし弱みなんか出さねぇだろうよ」 「まぁ、そうかもしれないけどさ、素直に仲良くなりたいんならそういえばいいのにw」 コロコロと表情を変える鳩子。 さっきまで蔑んだ表情を向けてきてたと思ったら今度はクスクスと笑い出しやがったぞ。 「ばっかちげぇよw誰があんなちんちくりんと仲良くなりたいんだよw」 「ちんちくりんですみませんね、火星人な遠野先輩」 すんげぇ低くドスの効いた声が後ろから聞こえてきたんですg 振り返るとそこにはしょんべんから戻ってきた空の姿があった。 「うわぉ!?」 「で、何の話ですか?悪だくみならわたしも混ぜてください」 「悪だくみ・・・まぁ、そう言われるとそうなのかも」 「ばか、ちげぇよ。そんなんじゃねぇよ」 「あのね、空ちゃん。今度の休み一緒に買い物に行かない?」 急にそんな話を振られた空がきょとんとした表情を鳩子に向けてきた。まぁ、そうなるよなw 「ちょっとほしいモノがあってさ、いいかな?」 「別にいいですけど、何で遠野先輩じゃなくてわたしなんですか?」 「流石に水着買うのに平は連れていけないよw」 「水着・・・?今冬ですよ?」 「あ、そ、そうだね!ごめん、間違えた。でもそういうモノを買いたいし、空ちゃんとも仲良くなりたいなぁ、って思って」 疑いのまなざしを鳩子の方へと向けた空だったが、すぐに軽く嘆息してから口を開いてきた。 「何やらアレなモノを感じますけどいいですよ。それならお付き合いします」 「本当?ありがと、それなら後で集合場所とか時間とかLINEで決めようか」 「わかりました」 ククク・・・とりあえず第一関門は突破だな。どんな空の弱点とか弱みが握れるか今から楽しみだぜ。 第41話 謎多き少女 その2.終わり 第42話 バレバレですよ その1.へ続く お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2018年11月24日 05時34分32秒
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