インフルエンザ・ワクチン 再考
予防接種の歴史の中で、これほど長きにわたって物議をかもし続けてきているワクチンも稀有な存在と思います。インフルエンザ・ワクチン。。。 毎年必ず襲来して、これほど大衆的で、これほど患者数が多くて、これほど皆が騒ぐ病気なのに、いまだに効くの効かないのとやっている。それでいて、1990年代後半以降、こどものインフルエンザ脳症が取り沙汰されたり、2009年に新型インフルエンザ騒動が起こったりした際には、奪い合うようにして殺気立って皆がインフルエンザ・ワクチンを求め、さまよいました。 で、いったい実際にはどうなの? これからどういう展望なの?? というところを、2日目のシンポジウムでじっくりとり上げます。 同じメイン会場で、そのままの流れでお昼の教育セミナーでは、インフルエンザ・ワクチンの有効性を科学的に検証しようと挑み続けている、大阪市大公衆衛生学教室教授、福島若葉先生にもご登壇いただきます。◎シンポジウム① (後援:静岡県小児科医会 予防接種協議会) タイトル:「インフルエンザ・ワクチンの臨床薬理学」 ~痛くなくて安全でよく効くワクチンをこども達に~ 2017年10月8日(日)午前座長 中野 貴司 先生(川崎医科大学 小児科学 教授) 上田 憲 先生 (静岡県小児科医会 予防接種協議会 会長、うえだ小児科)①「皮内注射デバイス (Immucise) の開発」 大島英彦先生(テルモ株式会社 ホスピタルカンパニー アライアンス事業 海外グループ長)②「貼るワクチンの開発 ~マウスにおける皮内溶解型マイクロニードルを用いた 貼るインフルエンザワクチンのH1N1およびH5N1ウイルスに対する免疫効果~」 小山田孝嘉先生(富士フイルム 医薬品事業部 技術マネージャー)③「経鼻インフルエンザワクチンと分泌型IgA抗体」 長谷川秀樹先生(国立感染症研究所 感染病理部 部長)④「インフルエンザワクチン接種後のアナフィラキシーは卵アレルギーとは関係ない!」 長尾みづほ先生(国立病院機構三重病院 臨床研究部 アレルギー疾患治療開発研究室長)⑤「アジュバントは危ない? インフルエンザワクチンは効かない? を紐解くサイエンス」 石井健先生(国立研究開発法人 医薬基盤健康栄養研究所 ワクチンアジュバント研究センター センター長)