こちらは駿府公園外堀の花壇に咲いた百合の花(8/12撮影)。 横向きに咲く真っ白なこの花は、
テッポウユリに似ているが、おそらく
高砂百合(たかさごゆり)だと思われる。 テッポウユリは沖縄などに自生する日本原産の百合だが、タカサゴユリはその名の通り台湾原産で、観賞用として大正時代に導入されて帰化したものだという。真っ白な花のテッポウユリは6月~7月に咲くのに対し、高砂百合は8月頃に咲き始め、花びらの外側に紫の筋が入るのが特徴とされる。
ところが、その後テッポウユリとタカサゴユリの交雑種
シンテッポウユリが作り出され、自然交雑なども重なってシンテッポウユリとタカサゴユリの区別が難しくなっているという。一般にはシンテッポウユリは紫の入らない白い花だとのことで、その点からみると、この白い花はシンテッポウユリというべきなのかもしれない。 しかし、この葉っぱの細さや、「
タカサゴユリでも真っ白く見える花もある」ということなどを考え合わせると、
これはタカサゴユリと考える方がいいのではないかと思っている。
このあたりの事情については私の力では詳細な解説は不可能なので、
石川の植物さんのタカサゴユリをご参照願いたい。