22日の土曜日は、師匠の手伝いで静岡市北部の市営スキー場
リバウェル井川を訪ねた。 ここは標高約1400m、西に井川湖を見下ろし、東には富士山まで望めるという絶好のロケーションだが、夏場の利用がほとんどされていない。このため、師匠が中心になって
パラグライダーのフライトエリアとしての利用を働きかけていたもので、1年がかりでスキー場を所有する静岡市や、井川湖(ダム)を管轄する中部電力などの許可取り付け、この日ようやくテストフライトの運びとなった。 この日の第1回第1回井川湖横断テストフライトは、標高1400mあまりのリバウェルスキー場から離陸(テイクオフ)し、標高700mの井川湖対岸に着陸(ランディング)するというもの。標高差700m、距離にして4kmあまり、しかも1km以上にわたって湖の上を飛ばねばならないという難コースだが、18名の参加者はいずれもつわもの揃い、目的地まで飛ぶというより、風に乗ってさらに上昇して井川湖上空を周回し、
さらにははるか彼方の山の上を悠々と飛び回る人もいる始末(8/22撮影)。 池に墜落した場合の安全確保のため、
カヌー救助隊も用意していたが、そんな心配はまったく不用だった。むしろ、普段はボートを浮かべることが禁止されている井川湖で、カヌーを楽しむことができたことが収穫だったようだ。
この日の最長フライトは3時間あまり飛び続けたW氏。 どこに行っても3~4時間は飛び続けるという強者の中のつわものだ。 主催者の師匠だけは、テイクオフ地点での管制業務を離れられずこの日は結局飛ぶことはできなかったが、参加者は全員大満足。 飛ぶことはできなかったが、フライトエリア開発に向けて大きな関門をクリアすることができた師匠もほっと肩の荷を下ろしていた。 私は、当日の資料づくりや受付、写真係ともっぱら裏方だったが、これだけ多くの人が一斉に飛び回る姿を見られ、井川フライトエリアの将来の可能性を熱く語るみなさんの笑顔に接することができて、大満足の1日だった。