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テーマ:今日見た光景は・・・(462)
カテゴリ:街
藤枝市の公民館から、地域に樹名板をつけたいという依頼を受けたが、植物の種類は専門家に鑑定してもらって分かっているという。ところが、この地域には自然石でできた野仏や石灯籠も多く、石の鑑定をしてもらえないかとの要望を受けた。そこで今回は、知り合いの石の専門家に同行してもらい、数カ所の神社を回ることになった。「これは砂岩ですね」。「これはチャート、これはチリメン石と呼ばれるもの、これは結晶変岩」と、私には単なる石としか見えないものをたちどころに分類していく。植物もそうだが、石の一つ一つにも、その成り立ちや特徴の違いがあり、興味深い調査となった。そんな中、「おお、これはすごい!」と専門家が絶賛したのがこれ(1/25撮影)。
私には単なる石灯籠としか見えないのだが、「これだけたくさんのテツガンセキを使っているのは珍しい」という。 灯籠の上段、中段、下段の丸石や基部に敷き詰められた丸い石のほとんどがそのテツガンセキだという(1枚目)。 しかし私は、テツガンセキという名前すら聞いたことがない。 (あと2枚) 鉄丸石と書くそうだ。鉱物名ではないが、鉄分を含む丸い石ということで、水石(すいせき・石を鑑賞する文化)の世界で名付けられた名だという。これは川を流されて丸くなったものではなく、生成の段階で球形になったもので、内部に黄鉄鉱などを封じ込めているという。断面を見ると色の違いがはっきりしている(2枚目)。この鉄丸石、水石の世界ではかなり珍重されているようで、千葉ではへそ石などとも呼ばれているという。ここ藤枝の瀬戸川や静岡の安倍川・藁科川などで多く産出されるという。 鉄丸石の詳しい説明については現在専門家に依頼中のため、私の乏しい知識ではこのくらいの説明でご勘弁いただこう。
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