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カテゴリ:公園
この時期、駿府公園でこの木から垂れ下がるこの実を見て首をかしげている人をよく見かける(7/12撮影)。数年前まではこの木にはA社の樹名板がついていたのだが、いつのまにかとれてなくなってしまった。半月ほど前、静岡市から、この木を含めて何枚か、A社の樹名板がずり落ちてしまった木などを中心に、新しくつけ直してほしいという注文をいただいた。この木については自分で寄付しようかとも思っていたくらいなので、仕事でやらせていただけるならこんなにありがたいことはない。
しかし、樹名板を取り付けるにあたっては再確認すべきことがある。この木は「沢胡桃(サワグルミ)」だということは分かっているのだが、サワグルミには日本のサワグルミと中国産のシナサワグルミの2種類がある。一般的にはサワグルミといえば間違いではないが、樹名板をつける以上はそのどちらかを特定しなくてはいけない。 (あと4枚) どちらもクルミ科サワグルミ属の落葉高木で、葉っぱも花も果実もよく似ている。果実は房状に垂れ下がって果穂を形成し、果実には翼がある(1,2枚目)。大きな違いは、サワグルミは奇数羽状複葉(先端に葉があるため総数が奇数になる)、シナサワグルミは偶数羽状複葉(先端の葉がない)で、葉っぱの軸に翼がある。これが同定のポイントだ。さてこちらは、偶数羽状で軸に翼がある(3枚目)。これは間違いなくシナサワグルミだ。ということで、本日早速取り付けてきました(4枚目)。みなさん、駿府公園に行ったら、支那沢胡桃、覚えてくださいね。 2013夏休み ダイラボウ・ネイチャリングツアー まだまだ募集中です。
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最終更新日
2013.07.12 19:30:30
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