毎日が博打日和

　人それぞれでは有りますが、普通は読み始めた本を読み切るまでは、
次の本には進まないのが一般的でしょう。
それが現在、私の机や居間には読み掛けの本が６冊有ります。
内容は時代小説で、進行具合も同じような状態ですので、
主人公の時代背景が重なったりして、何とも大変です。
作者は、それぞれ違いますので、実在した人物の扱いも当然違います。
田沼意次などがよい例で、先見の明のある人物と描かれる事も有れば、
賄賂と自己保身だけの俗物と描かれている場合も有ります。

なぜ、読み掛けの本が溜まってしまったのかと言うと、
出掛ける事が多かったからのようです。
それも、郊外のショッピングモールやデパートなどですね。
カミさんや娘と買い物に出掛けても、付き合い切れなくなります。
そうなるとカミさんに、「何処かで、遊んでおいで」と言われますので、
そうなると、食べ物を仕入れるか、本屋になります。
結局、２時間くらい時間潰しですと、何処かに座って読書という事になる訳です。

また、最近の文庫読み切りはシリーズ物が多く、一度嵌ると、次が読みたくなるので、
ついつい纏めて購入してしまいます。

どの本の主人公にも思い入れが出来るらしく、ちょっとした区切りまで読んでしまいます。
三分の二を過ぎれば、最後まで読み切りますが、
本を読み終わった寂しさを考えると、何冊か同時進行も悪くは無いかと思われます。

同時読みの良い処は、それだけではなく、ボケ防止にもなりそうな気がしています。
先程も書いたように、時代背景を思い出さないといけませんから、
何となく、頭の中で物語を反復するようで、ちょっと前の事を忘れ始めた私には、
丁度良いリハビリになっているようです。
今では意識して同時読みをしているようです。

物忘れが多くなったと思う方には、是非お勧めしたいですね。