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2006年07月19日
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66回●2002.4.3(水)

書き手●北川明[第三書館]

 

 4月1日あさ、小社に現れた平河工業社の那須さんは、今後小社の出版物の受注印刷を一切しない旨、通告した。まったく突然の一方的受注拒否である。事前の通告も問い合わせ等なにもない。3月に二点新刊を作って、二週間まえに配本したばかり。そればかりでなく、小社の既刊書のフィルムは数百点分すべて平河工業社に預けてある。版元として、メイン取引の印刷業者なのだ。当日依頼する予定だった重版二点(各3000部)の印刷も断ると言う。

「これは和田社長の意向による決定ですか」

「そうです」

 那須さんは個人的にはこの決定には反対ですが、と付け加えながら、はっきりそう言いきった。

 その理由は何か。

 那須さんは4日前に発売された週刊新潮の記事であるという。辞任した衆議院議員の辻元清美が選挙資金を小社の手形で借り入れて、「踏み倒した」とする記事である。

  この記事は辻元清美の信用失墜を目的とした「週刊新潮的記事」の典型といえる。この借金は私の古い友人から私が借り入れたもので、選挙資金ではなく出版社 の運転資金である。借入額の半分以上を返済して、この二月に新たな保証人を入れて公正証書をつくり、今日現在返済計画を弁護士を入れて交渉中である。これ までも弁護士が中に入って返済してきた。「去年から連絡がとれない」とする記事の記述はまったくのデタラメ。これがどうして「踏み倒し」の特大見出しにな るのか。

 加えて、これは27年前の私の不起訴事件と罰金二万円の事件を取り上げて辻元清美と日本赤軍とを関連付けようという牽強付会記事でもある。

 当然ながら私は週刊新潮相手に裁判するつもりである。

 そうした私のほうのこの記事に対する考えも事実関係も何も聞くことなく、平河工業社は一方的に取引停止を通告してきたのである。私がこの版元日誌もふくめて平河工業社の取引停止通告を公表するというと、那須さんはきゅうにあわてだして、

「それだけは…・」という。

 私は平河工業社の和田社長と同席しての発表なり記者会見のようなものを提案したが拒否された。

  この事件は小社一社のみに関わるものとは思わない。版元がその一部を担う言論出版の自由は版元の意向に沿った印刷が自由円滑に遂行されることと不可分であ る。悪意に満ちた週刊誌の一記事をもって直ちに調査も問い合わせもなく一方的全面的に印刷拒否、取引中止を宣言するメイン印刷会社とは何なのか。

 平河工業社と小社との支払関係は3月末現在通常どおりである。過去には支払期日の変更をお願いしたが通常に戻っている。それに、両社は数ヶ月前に業務契約を結んでいる。今回の通告はその契約のどの条項によるものかという問いに平河工業側は答えられないでいる。

 その契約書の小社側の保証人は辻元清美である。平河工業社の強い要望による指名があって、彼女が同意したものである。

 辻元清美が議員辞職して6日目、那須さんは取引停止を通告するために現れた。

「小出版社を応援します」

 そういい続けてきたはずの平河工業社の反論をぜひ聞きたいものだ。

上記 版元ドットコムの日記より 

 

 

    






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最終更新日  2006年07月19日 09時31分18秒
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