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テーマ:野鳥好きっ♪(15897)
19日に三郷市の江戸川で複数のチョウゲンボウが登場し、羽ばたきをしながら 空中の1点にとまるようにホバリングをしていました。 翼は打ち下げたら逆向きに引き上げなければならないので困難さが伴うはずです。 しかし、チョウゲンボウの場合は、風上に向かってはばたき、速度を得ながら翼の まわりに空気の流れをつくるウィンドホバリングを行い揚力を得ています。 1点にとまっているような動きとするために尾を使い制御しているようでした。 ホバリングがどんな風の強さで行われるものかと興味を持ち、調べてみました。 本村(1995)が、1994年繁殖期に関東地方五ヶ所でホバリングをした時の風の強さを調査した結果を報告しています。 それによると、チョウゲンボウ は弱風力(秒速0.3mから3.4m)で多くホバリング し 、無風力(秒速 0.3m未満)と強風力(秒速3.4m以上)ではあまり行わなかったと 述べています。 ホバリングするには、ほとんど無風の状態では多く羽ばたく必要があり、また強風の中で は態勢を安定させる必要があるため、エネルギーの消費が大きくなるとからと考えられると記しています。また、弱風力で風に乗りホバリングするのは最も経済的だからではないかと推察していました。 (引用文献) 本村健.1995.チョウゲンボウは停空飛翔を行う時にどういう風力状態を選ぶか. BINOS vol.2:21 23 (写真) 1枚目から4枚目は2023年1月19日三郷市で撮影 (北北東の風平均1.7m/s、最大3.7m/s/、間最大5.8m/s) 5枚目から7枚目は無風状態でのもの。2015年3月28日茨城県稲敷市で撮影
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最終更新日
2023.01.23 14:46:27
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